例文・使い方一覧でみる「一面的」の意味
スポンサーリンク...その記事は一面的で、深い分析が欠けている... 
...彼の見方はあまりにも一面的だ...
...彼女は物事を見るのが常に一面的だ...
...彼は問題について一面的な見方しかできない...
...色々な立場からの意見を聞いた方が、一面的な結論を避けられる...
...後の二つの可能性を無視する一面的な考へ方であるやうに見える...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そうして狭隘（きょうあい）で一面的な文学観を読者の審判の庭に供述する以前にあらかじめ提出しておくべき参考書類あるいは「予審調書」としてぜひとも必要と考えられるからである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...此等三種の「精神の一面的な方向」を「平均し」「補欠」すべき時である...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...夫からの一面的抽象としてその内に含まれていたと解釈出来る純論理的整合を取り出すならば...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...カントはニュートンの物理学のみを科学の典型と見做す処に於て一面的であるのを免れなかった...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...そして私はカントのこの一面的である点が実は何等の意味でも制限であるのではなくして...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...それが一面的な抽象性を免れて自らを全体性にまで高め...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...数多いリズムそのものの構造の展望にとっては一面的不自由性をすらあたえることとなる...
中井正一 「リズムの構造」
...その立場からのカフカ解釈は一面的であるとして多くの人びとから激しい攻撃を浴びた...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...君は自然主義の小説家のように唯一面的に苛酷なのだ...
松永延造 「職工と微笑」
...この見方は尤（もっと）もあまりに一面的であると云はれよう...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...歴史的意識が彼に存した限り一面的であつたのもこのためである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...このものも前者に単に否定的に対立する限り一面的で抽象的であり...
三木清 「哲学入門」
...それをつねに一面的に把握する」といふ誤謬...
三木清 「歴史哲學」
...このものが歴史敍述乃至歴史學的概念構成の方面から一面的に見られることのないやうに特に愼まれなければならない...
三木清 「歴史哲學」
...科学者などの業績をはかることばかりでは一面的です...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...決して一面的法理論や...
吉川英治 「折々の記」
...右に説いたごとく一面的な見方にすぎない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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