...それは生活の進歩を一足先に見越して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...突撃隊よりも一足先にこの山中にまぎれこみ...
海野十三 「火星兵団」
...一足先に来たというわけにちがいない...
海野十三 「爆薬の花籠」
...妾(わたし)達より一足先に今朝早く帰京させました為...
大阪圭吉 「花束の虫」
...一足先に出た竜之助の一行と...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしたちは一足先に平湯へ行っているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...我々は一足先に行手の村里へ参り...
中里介山 「大菩薩峠」
...明神下の路地の中へ一足先に入つた曲者が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一八六〇)遣米使節を迎えにきた米国汽走軍艦「ボーハタン」より一足先に品川を発って三十七日かかってサンフランシスコへ直航した...
服部之総 「咸臨丸その他」
...供奉(ぐぶ)のほうは放ったらかし、象を曳込んだという麹町一丁目の詰番所まで横ッ飛びに駆けてきて、ズイと葭簀の中へはいると、一足先に、そこへ来ていたのが、南町奉行所のお手付同心の戸田重右衛門(とだじゅうえもん)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...一足先に沢に出られて...
本庄陸男 「石狩川」
...太郎を一足先に学校へ送り出した...
夢野久作 「木魂」
...一足先に出かけてくれ」叫ぶや否...
吉川英治 「江戸三国志」
...「それで、何でございます……万吉という者を、さだめし御不審にお思いなさりましょうが、決して悪い者ではなく、法月(のりづき)様から、大事な御用をいいつかって、一足先に、ここへまいったのだということでございます」「えっ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「船で、待っていますよ」お喜代は、一足先に行って、船宿で茶を喫(の)んでいた...
吉川英治 「松のや露八」
...榊(さかき)の前の白い灯がふと武蔵の眼に泛(う)かぶ――「――自分より一足先に死んでいる人がある」あしたは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――では一足先に立って行ったか」又八は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すたすたと和田峠の方へ一足先に行ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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