...政府より売出すにはやはり法定(ほうてい)の価格に由(よ)るの外なくしてみすみす大損を招かざるを得ざるより...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...みすみすダメになってしまった」紳士は...
大阪圭吉 「香水紳士」
...みすみす奴を逃がしちまったんだ! で...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...みすみす助ける機会を失ってしまった依頼者のために...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...みすみすこの小女のせいだとわかっていてもなかなか白状しなかったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...みすみす武士の魂という腰の物までも手放そうとなさる今の場合...
中里介山 「大菩薩峠」
...みすみす勇次郎に横取られるような気だったんだろう」「そんなに解っているなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みすみすお主の仇(あだ)と知りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……」「だってみすみすお前なかったことには」また心配そうに圓朝の顔を見た...
正岡容 「小説 圓朝」
...みすみすその縁起のいい名前を返して都川歌太郎を名のらなければならないようなことにまでなってしまいました...
正岡容 「初看板」
...みすみす煮(にえ)湯ば呑まして知らん顔をしているのだぞ! (段六が何か言おうとするのに押しかぶせて)うう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...みすみす僅かなソバ畑なぞを作るために...
三好十郎 「樹氷」
...みすみすここに長蛇(ちょうだ)をみのがしてしまったものではなかったか...
吉川英治 「私本太平記」
...わずらいの根絶には決してならぬ」「だから、みすみす、この勝軍(かちいくさ)をすてて、われから降伏をねがい出たと仰っしゃるのか」「なに、降伏?」屈辱だ...
吉川英治 「私本太平記」
...みすみす王(おう)の婆さんに巧く絞(しぼ)られているとは百も承知の上ながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...壇ノ浦の殲滅をみすみす求めてしまったか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...みすみす二度も三度も前を通っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...みすみす武蔵の姿を見送っていたのじゃないか」叡山(えいざん)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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