...そんなに茶席が建てたければ、茶屋四郎次郎(ちややしらうじらう)の邸跡(やしきあと)や何かの麦畑でも、もつと買占めて、むやみに囲ひを並べたらよからう...
芥川龍之介 「京都日記」
...秋田あたりの岩緑青(いわろくしょう)を買占めにかかったのが...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...この会社は日本にある蚕卵をすべて買占め...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...飢饉に乘じて富豪が買占を爲る...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...古河が仏蘭西に勃ったシンジケートの世界的の銅買占に応じて三カ年間に一万九千噸提供の契約をむすぶに及んで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また土地の買占めをするものがあったりして...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...然し斯(かか)る篤志家に無闇に書物を買占められると...
辰野隆 「愛書癖」
...買占めておくまでのことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...買占めをする奴がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...富農と買占人の奸策が成功した結果であった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...あなたの肌襦袢(はだじゅばん)のために大なる買占めをして一反サラシを買いました(!)では又...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...買占其他の策を施し...
森鴎外 「大塩平八郎」
...媽港(マカオ)あたりの英国商人がわれわれの荷を買占めにかかろうとしています...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...相場の下るのを待って買占めたうえ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...印度人の買占団が横行した...
横光利一 「上海」
...あばき合いで買占めに来るし...
吉川英治 「私本太平記」
...早いとこ人間の買占めをやり歩く大仕事が...
吉川英治 「新書太閤記」
...其次は………イヤ中店(なかみせ)のおもちやを一手買占も出(でき)るだらうな...
若松賤子 「黄金機会」
便利!手書き漢字入力検索