...八百屋ではこれの三分の一の値段で売ってるよ」「八百屋のと僕のとは違う」野呂はキッパリ言いました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...倭文子さんと茂少年ではないのだ」明智がキッパリとどめをさした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...悪(あ)しからず……」こういう意味で私はキッパリと謝絶(ことわり)ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...せっかくだが……」とキッパリと断ってしまいました...
橘外男 「蒲団」
...この気違いめいた問題をわれわれはどうすればいいのかな?」「わたくしはどうすべきか知つています」とプリングル師はキッパリと言つた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...「あいよ」女にしてはキッパリした声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなにキッパリと言われてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよキッパリと...
中里介山 「大菩薩峠」
...漢に対する戦いには出られない旨を言ってキッパリ断わった...
中島敦 「李陵」
...おなじキッパリしすぎるなかに欠けたもののある感じと...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...そう思ってちょうだい」とキッパリとやりつけてやると...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...その日からキッパリとお酒をやめて陰気くさいひとになってしまったということだった...
久生十蘭 「だいこん」
...花はキッパリとした声で...
久生十蘭 「魔都」
...「へ」「あんまりじゃねえんだよ」もういっぺんまた文楽はいった、またキッパリと...
正岡容 「小説 圓朝」
...キッパリと言い切った赤猪口兵衛の顔を凝視(みつ)めて屹となった...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...キッパリと言い放った...
夢野久作 「名君忠之」
...「誰が嘘をいうものですか」キッパリと言ってしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...キッパリと断言しなければ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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