...幕は何処でもまん中から...
芥川龍之介 「上海游記」
...いつか三匹の子虎のまん中へはひつて死んでゐたとさ...
芥川龍之介 「虎の話」
...それが互に膝をつき合せて凡(およそ)まん中どころに蹲(うづくま)つたが...
芥川龍之介 「世之助の話」
...いやいや、それどころか、あなたのおとうさんやおかあさんも、胸のまん中を、射られたことだってあるんですよ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いたずらっ子」
...ガラスの箱のまん中に...
海野十三 「超人間X号」
...のっぴきならない文学の野原のまん中に立っていたのに気がついて...
太宰治 「わが半生を語る」
...上唇のまん中が三角に裂けている上に前歯が二三本なくなってしまったので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...池のまん中に浮いて...
豊島与志雄 「鯉」
...その時与次郎は往来のまん中へ立ち留まった...
夏目漱石 「三四郎」
...アレナのまん中まで駆けて来ると...
野上豊一郎 「闘牛」
...まん中へと誘い寄せる...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...都会のまん中で、動物と植物とが人間の破壊の手から保護されている動物園は、ある意味では処女林と同じだ...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...砂漠のまん中みたいな所で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...司馬温公(われまつば)というのは三方に峯のある石のまん中が水鉢になり居り...
室生犀星 「庭をつくる人」
...居間のまん中に机を出し...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...道のまん中へ出て見あげたが...
山本周五郎 「花も刀も」
...キャラメル嬢をまん中にワッフルの兎...
夢野久作 「お菓子の大舞踏会」
...まもなく、江のまん中を、斜めに過(よ)ぎるうち、芦(あし)の茂みを透(す)いて、チラとべつな一隻が見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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