...ぶつくさ呟きながらも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ぶつくさ呟(ぼや)きながら懐中(ふところ)から惜しさうに十円紙幣(さつ)を出して呉れた...
薄田泣菫 「茶話」
...運転手はぶつくさ言ひながら車を後に引き返した...
薄田泣菫 「茶話」
...患者は口のうちでぶつくさ呟(ぼや)いてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...「なんです?」老母(ばあ)さんが四畳半の部屋から顔を窺(のぞ)けて私が鼠入らずの前に突っ立って考えているのを見て「あなたその鼠入らずまで持っておいでなさるんですか? それはおすまにやるんじゃありませんかおすまにやるとおいいなすったんじゃありませんか」口の中で独語(ひとりごと)でもいうようにぶつくさいった...
近松秋江 「うつり香」
...君は折半する人間が見つからないとぶつくさ言っていたものだから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...何かぶつくさ言っている母親を和(なだ)めているらしかったが...
徳田秋声 「あらくれ」
...中に見えてる色んなものにぶつくさつぶやく...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...おじさんがぶつくさいいました...
新美南吉 「かぶと虫」
...儂は第二の子供時代に入ったのだろう」ハンプトン大佐はぶつくさ言った...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...「あのウ、まだ、ガスが出ないンです」「定ちやんは鼻つんぼだから、よオく、ガスへ鼻をくつつけてごらんよ」「鼻をくつつけたンです」何だか、ぶつくさ云つて、をばさんは黙つてしまつた...
林芙美子 「愛する人達」
...心の中じゃ身顫(みぶる)いの出るほど嫌ってるんだが、あまり素気(そっけ)なくすると許嫁(いいなずけ)のところへ暴れ込まれ、せっかく纏りかけた縁談をぶち毀(こわ)されないものでもないと思って、誘われれば嫌々ながら出かけて行くといったわけあいらしいんです」火明りに映った顔源内先生は、ぶつくさ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...監視下に置かないと心配だ」相客がぶつくさ言ったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...俺様にはきついぜ」なおぶつくさ言いながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...ぶつくさ屋のクロッカーもいっしょに...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...何かぶつくさ言っている」「どんな文句を吐(ほ)ざくのか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それをぶつくさ言う」「そして楽ばかりしようとする」「そりゃね...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...おもしろがってぶつくさ言うんだろう」「そうよ」――と若いほうが答える――「ああいうふうなのよ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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