...わたしひとりでお便所(はばかり)に行けるかしらん...
有島武郎 「或る女」
...はばかりながら……」「愛子は」と口もとまでいいかけて...
有島武郎 「或る女」
...なほわが聲をはばかりぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それ以来彼(か)の厠(はばかり)は何人(だれ)も使わなくなった...
田中貢太郎 「簪につけた短冊」
...便所(はばかり)へ往って賽ころを揮ってるのだと云ってたぜ」「うん」半ちゃんは真顔になっていた...
田中貢太郎 「春心」
...はばかりながら私などは野次馬学の優等で...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...はばかりから出て来ると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...何のはばかりもなく...
水上滝太郎 「果樹」
...はばかりなどこわかったものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...はばかりにでも起き出したかお宅の本堂のわきから表を見ると僕んちにカーッと火がついてるんで「火事だあっ!」と呶鳴っていきなりハダシで飛び下りて僕んちの背戸へ来て火事だ火事だっ!叩きおこしてくれたんだよ父も母もびっくりして飛び出して見ると物置の草屋根がパチパチと音を立てて燃えている夢中になって裏の井戸から水を運んでさあ...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...日月の光のもとへ晴れ晴れしく御自身からお出ましになることこそはばかりがおありになるでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さすがに中納言などへのはばかりで手紙だけは今でも情のあるようなことを書いておよこしになるのであろうと考えられるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...口から出まかせに・はばかりなく・語っていけない事柄でもないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はばかりながらわたしが今手に持っている問題だって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はばかりながらこのわたしも持っていたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はばかりながらこのわたしも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)いや、はばかりながら、もっと多くの快感をもって指からでも踵からでも子供たちを産み出してほしいと思うくらいだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まあ一つ」「はばかりさま...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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