...十万の黒兵者(くろつはもの)を二十年(はたとせ)も役(えき)せしといふ...
石川啄木 「詩」
...挙動不審の人物であるからたちまちはたとばかりに当惑してしまう...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...はたはたと木の虚(うろ)から飛んで出た...
太宰治 「お伽草紙」
...物理学者はたとえいやいやながらでもこの例にならわなければならない...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...教導性とはたとえば学問の教育を説くために指摘された規定であるのではなくして...
戸坂潤 「科学方法論」
...カーテンがはたはたと揺めいているきりだった...
豊島与志雄 「足」
...はたと額(ひたい)を叩(たた)きました...
豊島与志雄 「人形使い」
...はたと膝を叩いた...
豊島与志雄 「微笑」
...稲妻(いなずま)ははたはたとクレオパトラの眸(ひとみ)から飛ぶ...
夏目漱石 「虞美人草」
...第三者はたといベッドに寝ていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...はたと白睨(にら)むを...
樋口一葉 「われから」
...それはたとひ徐ろにせよ...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...石はたとい百万遍同じ方向に同じ速度で投げられたにしてもそのために習慣を得ることがない...
三木清 「人生論ノート」
......
三好達治 「一點鐘」
...はたはた はたはたと...
三好達治 「測量船拾遺」
...部屋中の魔性の「闇」ははたと音(ね)をひそめ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...――が、それにせよまずいところを見せたものと、帝も一目(もく)おいている廉子だけに、はたと、ご当惑な眉だった...
吉川英治 「私本太平記」
...またはたとその連絡には当惑していた...
吉川英治 「私本太平記」
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