例文・使い方一覧でみる「ぬくみ」の意味
スポンサーリンク...寢床の中のぬくみは安火よりも更らに暖かく私の足先きに觸れた... 
有島武郎 「秋」
...それが全身にぬくみを與へて呉れるが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼はまた胃のぬくみを感じた...
田中貢太郎 「文妖伝」
...にわかに着物にぬくみがなくなって...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「翩翩」
...からだにつたわってくる弁当のぬくみは...
壺井栄 「二十四の瞳」
...人肌（ひとはだ）のぬくみ背（せ）に氣味（きみ）わるく...
樋口一葉 「われから」
...陽のぬくみがこもって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...閨（ねや）の温味（ぬくみ）いまだに冷えず...
宮崎湖処子 「空屋」
...生きている人間が示す感興つきない様々の姿態はそのままの血のぬくみをもって...
宮本百合子 「あられ笹」
...肉体的ぬくみと柔軟さとスポーティな確乎さをもっていて新しい一つのタイプでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...花のぬくみで雪はとけます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若木が深い土のぬくみを感じて幹を益力づよく真直に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...抱いている良人の手のぬくみを肩に感じたとき...
山本周五郎 「寒橋」
...するとまだぬくみがあるとさえ思えるその手がひどく荒れてざらざらしているのに気づいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...冬の夜の美しい女スリの肌のぬくみや友禅の夜具の檻（おり）に...
吉川英治 「大岡越前」
...まだ人のぬくみがある...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まだ酒のぬくみがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳ぶさのやわらかな肌のぬくみが...
吉川英治 「松のや露八」
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