...何卒(なにとぞ)御漏(おんもら)し奉願候(ねがいたてまつりそうろう)...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...何卒(なにとぞ)一遍御寮人様からお母さんに云うて戴くようにお願いして下さい云うねん...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何卒(なにとぞ)あれにお懲(こ)りなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...なにとぞ見せて下さいませ!」精霊は立ち停まった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...なにとぞ兄の身をお立て下されまして」女は涙をはらりと落して...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにとぞ御寛恕(ごかんじょ)くださいますよう...
火野葦平 「人魚」
...何卒(なにとぞ)暫しの苦悶を忍びて...
福田英子 「母となる」
...なにとぞこの老紳士の小さき孫のものたりし...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...昨今の大臣や地方官も何卒(なにとぞ)せめて...
南方熊楠 「十二支考」
...何卒(なにとぞ)おゆるし下さい...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...なにとぞこの度(たび)だけは...
吉川英治 「三国志」
...――なにとぞ、ひたぶるな御改革は思いとどまらせ給い、ひとえにみ心を聖徳にお傾けあらせられますように」ずいぶん、お耳痛いことまで、あえて、言上したらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...なにとぞ、過ぐる日の無礼は水にお流しあって、師直が心ばかりな、とっさのお門祝(かどいわ)いを、寸時、お酌(く)み上げ願いとう存じまする」ねばることでは、道誉はとうてい彼の比ではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...粟田口(あわたぐち)あたりで加わるはずでござりますゆえ」「なにとぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...なにとぞ、ここ数日のご猶予をばお願い申しあげまする」勅使の中院ノ具光(ともみつ)は、「これで安心いたした」と、ひとまず宛てがわれた饗応屋敷へ引きとった...
吉川英治 「私本太平記」
...……なにとぞ、おうたがいなくご受納(じゅのう)のほどを」「だまれ、八風斎!」はッたとにらんだ伊那丸は、にわかにりんとなって、かれの胸をすくませた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...秀次様には、自分から、おことば通りを、よくお伝え申しあげますれば、なにとぞ、お怒りをおなだめ下さいませ...
吉川英治 「新書太閤記」
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