...たゆとうような音色が出される...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...深山の(言うという字に糸二つか)巒気(らんき)たゆとう尊いお姿...
太宰治 「黄村先生言行録」
...巒気(らんき)たゆとう尊いお姿が...
太宰治 「黄村先生言行録」
...そんな奇妙な影がたゆとうていそうで...
太宰治 「人間失格」
...「大海(おおうみ)に島もあらなくに海原(うなばら)のたゆとう波に立てる白雲」という万葉の歌に現われた「大海」の水はまた爾来(じらい)千年の歳月を通してこの芭蕉翁の「荒海」とつながっているとも言われる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...召使いの者に奥様と呼びかけられて返事にたゆとう事はなきようになれば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...揺動(ゆれうご)く無数の藻草(もぐさ)のようにゆらゆらとたゆとうておった...
中島敦 「悟浄出世」
...小さな足音がたゆとうように家の前を行きつもどりつしていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...たゆとうように梯子の桁を踏みながらソロソロと下へおりて来る...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
......
槇村浩 「長詩」
...そこでたゆとうところにブランデス時代の天才の悲哀が語られ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...並木つづきに、七百の兵馬は、渚(なぎさ)の波のように、静かに、黒々と、たゆとうていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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