...上から海中の姿を見すかすことができなかったから...
海野十三 「海底大陸」
...すかすようにしてながめました...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...腰をすかすようにして...
田中貢太郎 「蟇の血」
...かすかすで、うまないもん...
壺井栄 「二十四の瞳」
...而も、時々断片的に、読者や聴衆が持ち合わせた出来合いの知恵に接触するものがあって、それが彼等を感動させ、甘やかし、なだめすかす...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...僕が其処に屈み込むか後に引返すかすれば...
豊島与志雄 「道連」
...或は大学の教授などいう人たちの硬化法にまかすかすることになるであろう...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...灯の灯先にすかすように...
野村胡堂 「百唇の譜」
...鎧窓からさすかすかな光線で...
火野葦平 「花と龍」
...表の方をすかすようにして...
火野葦平 「花と龍」
...霧の中をすかすようにして...
火野葦平 「花と龍」
...ヴィタリスだよ」かべにかけたうす暗いランプの明かりですかすと...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...私共は十一時間働いてかすかすの月給をとってそれで物価が三倍でやりきれないでいる...
宮本百合子 「幸福の建設」
...綾のようにすかすと見紛う簾ではよくは見えないもどかしさがあった...
室生犀星 「荻吹く歌」
...手を押し返すかする...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...本を投出すかするところがあるのだから...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...仲間同士(どうし)の争闘(そうとう)か」「そうとすればおもしろいが――オヤ……」と小文治(こぶんじ)は足もとをすかすように...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大きな声を出すかする所であるがと思いながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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