...しかしてほとんど俗耳を聳動(しょうどう)するがごとく明暢(めいちょう)に叫破したるは実にアダム・スミスその人にしてこの法則をば実行せしむるの作用を発明したるはゼームス・ワットその人なりといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ゴルチャコフのごとき実にその人なりといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...例えば或る人に講演を依頼すればその人はその人なりの主観的な意見を吐く他はない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その人なりの思い出がないなどということは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その人なりに満足され...
中原中也 「撫でられた象」
...その人なりの個性や氣質を十分に生き生きと生かし...
南部修太郎 「氣質と文章」
...またあくまでも白蓮その人なり...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...庭に立てるはオオその人なり...
福田英子 「妾の半生涯」
...その人なりのリアリズムで天皇とその周囲の雰囲気をなみの人間の目やすから観察し...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...その人なりのねうちで暮せるのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...バルザックの作品の世界では、各性格は自身の性格への自覚と存在意義の自覚をまだもっていなくて、事件の力にふりまわされます、その人なりに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とにもかくにも人さまがその人なりの善意と親切心から言ってくれることに対して...
三好十郎 「恐怖の季節」
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