...こんな化け物がゐるとすれば...
芥川龍之介 「支那の画」
...どうせ気違いか猫八のような化け物しか住んでおりませんから...
岩野泡鳴 「猫八」
...化け物だわネ」といった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...「あれは何だろう」「すごい化け物だ...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...人間という化け物に傷(いた)めつけられ...
太宰治 「人間失格」
...あんな化け物みたいな男ですが...
太宰治 「火の鳥」
...化け物もやはり人間と自然の接触から生まれた正嫡子であって...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...生(なま)のにんにくをぼりぼりかじりながらうまそうに熱い杯をなめては数限りもない化け物の話をして聞かせた...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...このような化け物教育は...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...昔の化け物は昔の人にはちゃんとした事実であったのである...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...古人の書き残した多くの化け物の記録は...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...ただ化け物の顔かたちがだんだんにちがったものとなって現われるだけである...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...現在の世界じゅうの科学者らは毎日各自の研究室に閉じこもり懸命にこれらの化け物と相撲(すもう)を取りその正体を見破ろうとして努力している...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...最初のうちはいろいろの片輪者や化け物が生まれた...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...顔などは化け物のように腫れ上がり...
永井隆 「長崎の鐘」
...人間の世には戸籍のない化け物でさえも...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの化け物はなんだ」と...
吉川英治 「三国志」
...「おのれっ」年景は、縁板を踏み鳴らし、「化け物っ、降りろッ」――すると蜘蛛太は、「化け物っ、眼をさませ」と口真似して、「やい代官」「な、なんじゃと」「使われているうちは主人と敬(あが)め奉っていたが、もうこうなれば、主(しゅ)でもねえ下僕でもねえ、おれはむかしの天城四郎の手下になってみせるぞ」「やっ、おのれは、賊か」「オオ、以前は、泥棒を商売にしていたが、自分の頭領が発心して、僧門に入る時、てめえも真人間になれと懇々(こんこん)いわれたので、それ以来、泥足を洗って、てめえのような凡くらに、きょうまで、おとなしく仕えていたが、もう止(や)めた...
吉川英治 「親鸞」
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