...叱るようにして押しとどめ...
海野十三 「宇宙戦隊」
...さこそ木膚(こはだ)の目より美脂(うまやに)をしとど滴(した)つれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...彼は猛(たけ)り狂う人々を押しとどめようとするもののように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...祖先(みおや)だよ!月や青物の冷(ひや)こい汁にしとど濡れ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...将校は旅行者を片手でしっかと押しとどめ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...ちょっと押しとどめるような手真似をしながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...源十や、二三の者も眼をさましていて、一緒に行こうとしかけたが、押しとどめた...
火野葦平 「花と龍」
...松岡は手をふってそれを押しとどめた...
本庄陸男 「石狩川」
...顔中がしとど涙で濡れていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...腹がクチくなるか?柴田 (それを押しとどめて)もう...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...少女おしとどめて...
森鴎外 「うたかたの記」
...……露でしとどに手を濡らしながら...
山本周五郎 「菊屋敷」
...梅霖(つゆ)の雨しとどと降るに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...いやと抑しとどめて...
吉川英治 「剣の四君子」
...肌着もしとどに冷えていた...
吉川英治 「三国志」
...すぐ汗もしとどに喘(あえ)ぎ出す...
吉川英治 「私本太平記」
...露しとど一「――先生」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わがねむる家のそちこち音(ね)に澄みてこほろぎの鳴く夜となりにけりこほろぎのしとどに鳴ける真夜中に喰ふ梨の実のつゆは垂りつつ使ひ終へていまたてかけしまな板の雫垂りつつこほろぎの鳴くこほろぎと同じく...
若山牧水 「秋草と虫の音」
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