...しっとり砂に露の下りた...
芥川龍之介 「影」
...雌の河童は雄の河童よりもいっそう嫉妬心(しっとしん)は強いものですからね...
芥川龍之介 「河童」
...笠も合羽もいつの間(ま)にかしっとりと夜露(よつゆ)にしめっていた...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...ことに能楽(のうがく)のしっとりと落ちついたゆるやかさのなかに...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...その富裕な身分に羨望(せんぼう)と嫉妬(しっと)と反感を覚え...
高見順 「如何なる星の下に」
...しっとりと重くて...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...しっとりとした容姿(すがた)をして...
近松秋江 「黒髪」
...日暮れの風もしっとりと侘(わび)しかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...しっとりとした雨のふるある晩に...
徳田秋声 「爛」
...彼女は病的なまでに嫉妬(しっと)深い気荒な女だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嫉妬(しっと)なんかいたしませんから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...場合によっては嫉妬(しっと)を起こすがような...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しっとりとしていられたが...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...これも、今の時代では最高と言えるもので、しっとりとした、いい味であった...
古川緑波 「神戸」
...夕暮は遠い空の雲にさえ取止めもない想いを走らせてしっとりと心もうちしめりわけもなく涙ぐまれる悲しい癖を幼い時から私は持っていた...
水上滝太郎 「山の手の子」
...あぐらをかいたお膝のところに大きな夜露がしっとりと玉をつづけていたりしていた...
室生犀星 「幼年時代」
...彼の袖を引きながらしっと制止した...
山本周五郎 「半之助祝言」
...冗談(じょうだん)と嫉妬(しっと)を...
吉川英治 「松のや露八」
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