...さしずめ十五六人は...
芥川龍之介 「偸盗」
...さしずめここでカット・バックというところだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...さしずめ白銅(ニクル)一個入れなければ腰かけられないように全部の椅子を改造することだろうし...
谷譲次 「踊る地平線」
...さしずめ考えられた...
徳田秋声 「爛」
...さしずめ今日食う物...
永井隆 「この子を残して」
...さしずめ昔の道心深い登山者の...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...さしずめ『新青年』にこれを翻訳して送ったら...
平林初之輔 「ウイツテ伯回想記その他」
...機械と最も密接に結びついた芸術――さしずめ第八芸術としての映画だろうと思う...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...科学を殺人や戦争の具とする者などはさしずめこの部に入る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「さしずめあのときの女のような役なんだな」いやそうではない...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...一ツその用心棒格で、おめえの一座を見てやろうじゃないか」「よかろう、それは是非ともそうありたいものだて」と、馬券堂は自分が相談をうけているようにのみこんで、「さしずめ、馬春堂先生を軍師とし、伊兵衛を旗本として連れてあるけば、嵐粂吉の一座も天下に怖いものなしじゃないか...
吉川英治 「江戸三国志」
...さしずめここは奉行所の裏門か...
吉川英治 「江戸三国志」
...さしずめこの仮面(めん)を江戸表へ届ける使いはない事になります...
吉川英治 「江戸三国志」
...さしずめ、北原を守る魏将が、何者の手勢ぞと、誰何(すいか)するにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...さしずめ味方は腹背(ふくはい)に敵だ...
吉川英治 「私本太平記」
...「さしずめ、手前どもの村から、連れて来た下女...
吉川英治 「新書太閤記」
...さしずめ、中山道(なかせんどう)を避(よ)けて、伊那から甲州へ出るように歩け」「それやあ、えらい山路で、姥神(うばがみ)から権兵衛峠を越えねばなりませぬで」「越えればいいじゃねえか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この大温室の想像の根拠となるものはさしずめ東大寺の湯屋であろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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