...または翕々亭(きゅうきゅうてい)と称していた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...選挙人も候補者もただただ私利を図る事にのみ汲々(きゅうきゅう)として...
大隈重信 「選挙人に与う」
...その歓心を得るに汲々(きゅうきゅう)たる態度を取る...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...ただ専門知識を吸収するのみに汲々(きゅうきゅう)としてこの点を閑却するに於ては人間は利己的となる...
大隈重信 「早稲田大学の教旨」
...終日孜々汲々(ししきゅうきゅう)としていてようやく一家を支(ささ)えて行く位の有様であるから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...寧(むし)ろ妙子が捲(ま)き起す災厄(さいやく)から自分たち一家を守ることにのみ汲々(きゅうきゅう)としていることを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...きゅうきゅう鳴いて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...ホヤの中にほうっと呼気を吹き込んでおいて棒きれの先に丸めた新聞紙できゅうきゅうと音をさせて拭くのであった...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...日夜ただ兵備拡張に汲々(きゅうきゅう)として...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その相手を捜し出すことにきゅうきゅうとしていて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...営利にのみ汲々(きゅうきゅう)としているところは先(まず)相場師と興行師とを兼業したとでも言ったらよいかも知れない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...彼のエナメル靴をきゅうきゅう鳴らした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...漸(ようや)くかの私欲私利に汲々(きゅうきゅう)たる帝国主義者の云為(うんい)を厭わしめぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...きゅうきゅうと帯をしめ直したが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...急々如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)...
柳田国男 「山の人生」
...汲々(きゅうきゅう)...
吉川英治 「三国志」
...汲々(きゅうきゅう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の一身に汲々(きゅうきゅう)と捉われている眼つきと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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