...どなたか、お手数ですが、中にいる中村警部に、きょう昼ごろ裏門の番をしていた警官をつれて、いそいでここへ来てくれるように、お伝えくださいませんか...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...いろいろお手数でした...
江戸川乱歩 「大金塊」
...見す見すあなたがお手数をかけて下すったものでも...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...どうもお手数をかけました...
竹久夢二 「都の眼」
...まことにお手数さま!」と誰かが門の外で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...お手数(てかず)だったと見える...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...「お手数をかけました……あたしは北川千代でございます...
久生十蘭 「虹の橋」
...引ッ手繰(たぐ)られるお手数だけでも省けるようにと思いまして...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...さんざお上にお手数をかけた夕陽新聞の古市加十だとばかし思っているんだが...
久生十蘭 「魔都」
...お手数ですが、扉を閉めてこちらへいらしてください...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...お手数だが、お前さんの劇団の会計係を教えてくれないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...やくざめいたこんな間違えでお上へお手数を掛けようなんて...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...思わずヒーッと叫声をあげる者もいる)……上(かみ)にお手数かけ申すまいぞ! 出ませい! 出ろ!百姓四 ああ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...お手数をかけまして何とも……」ちゃんと考えていたのであろう...
夢野久作 「斬られたさに」
...――手前はお手数をかけずに...
吉川英治 「江戸三国志」
...『――お手数(てかず)でござった』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...(それさえ……それさえ、家来共に届けば)と、眼をとじたが、すぐ左右を見て、『お手数ながら、料紙と硯(すずり)を』そして、風にうごく懐紙(かいし)の耳を、小指で抑えながら、書きながした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ではかえってお手数でございましょうから」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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