...私はおかしさをこらえて逃出したが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...猫の子問答のおかしさに耐(た)えられなくなって...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...おかしさに溜らなさそうにまた笑い出した...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...これはゴシップではあろうがとかくあすの事はかまわぬがちの現代為政者のしそうなことと思われておかしさに涙がこぼれる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...兵馬には今のおかしさが...
中里介山 「大菩薩峠」
...じぶんたちのざまのおかしさにクスクスわらったりした...
新美南吉 「川」
...とりわけ身振りや発音による表現のおかしさが評価されるのである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その腰つきのおかしさに...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...世の中は存外甘めえもんだナと独りでそのおかしさを噛み潰していた...
牧野富太郎 「植物記」
...――世間では終戦と言う日本語のおかしさと...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...苦痛も見得(みえ)も何物も顧(かえり)みる暇(いとま)はない――片足を無理に急がすおかしさはその時かえって涙ぐましいものだった...
吉川英治 「剣難女難」
...おかしさに、関羽は自分の髯を左の手ににぎって見せ、「これを知らぬか」と、ただ云った...
吉川英治 「三国志」
...姫はなにか羞恥(はじら)い顔におかしさを紛(まぎら)せている姿だった...
吉川英治 「私本太平記」
...わけもなくおかしさを共にしてしまうのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...一番とろうか」侍女たちはおかしさに...
吉川英治 「新書太閤記」
...余り長い顔が長くなるおかしさに...
吉川英治 「年譜」
...そしておかしさに...
吉川英治 「松のや露八」
...指先へブラ下がった小蟹を振り飛ばした様子のおかしさに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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