...義捐(ぎえん)すると思へばかまはんでせう...
芥川龍之介 「売文問答」
...僕たちの集めた義捐金の残額を投じて...
芥川龍之介 「水の三日」
...教会(けうくわい)復興(ふくこう)の方策(はうさく)とは教導師(けうだうし)先(ま)づ躬(みづ)から身(み)を捐(す)つるにあり...
内村鑑三 「問答二三」
...躯(からだ)を捐(す)て頂を糜(び)し...
田中貢太郎 「続黄梁」
...可憐(かれん)な都会の小学児童まで動員してこの木枯しの街頭にボール箱を頸(くび)にかけての義捐金(ぎえんきん)募集も悪くはないであろうが...
寺田寅彦 「新春偶語」
...その義捐によつて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...あるいは義捐金(ぎえんきん)をなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...東朝系と東日系との義捐金競争は...
戸坂潤 「社会時評」
...然し芸者組合は堅くこの事を秘し窃(ひそか)に仲間から義捐金を徴集して其等の犠牲者を慰めたとか云う話であった...
永井荷風 「花火」
...義捐とある以上は差し出すもので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...但し寺とせよといふ句は家を捐(す)てて寺とする平安文化の一事象から出て来たのであらうからその方に詳しい晶子さんでなければ云へない所だし...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...静岡大火の義捐マチネーを相談する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この義捐金は非常によく管理されているように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...義捐(ぎえん)金にもなれば...
宮本百合子 「「大人の文学」論の現実性」
...且喜諸公未我捐」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...矧(いはむ)や月ごとに数十金を捐(す)てて無用の淫書を買ふは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...主の館(くわん)を捐(す)つるに会ふごとに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...欲しい物をお捐(すて)になるだけ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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