...「マア、あろうことか、あるまいことか……気違いの沙汰(さた)です...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...あろうことか、あるまいことか、国家を相手にしてたたかおうというのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...あろうことかあるまいことか! そんな汚(けが)らわしい真似をしていると考えると...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あろうことかあるまいことか! さくらの幹にもたれて上を見あげながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...あろうことかあるまいことか...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あろうことかバニスタが問題を勝手に見てしまったのではということで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...ある人物があろうことか部屋に立ち入ってしまい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...あろうことか身分違いの女を御寵愛になったために...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんの――決闘でも果し合いでもあろうことか...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一つの幻影というのは、そこへ、赤髯(あかひげ)の大きな脂(あぶら)ぎったでぶでぶの洋服男が一つ現われて、いきなり、裸体婦人の後ろから羽掻(はがい)じめにして、その髯だらけの面を美人の頬へ押しつけて、あろうことか、その口を吸いにかかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...曲者は昨夜奥蔵に忍び込んで、あろうことか、東照宮様御朱印(ごしゅいん)を盗み出した上、倅を殺して逃げうせたよ――」恐ろしいザワめきが、一座を微風(そよかぜ)のように渡ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は*10コチリオンの真最中に床へ坐りこんで、あろうことか、踊っている女の着物の裾をつかまえたりし始めたものだ、それは婦人連の言葉によればまったく言語道断の所業であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そいつをあろうことかあるめえことか...
正岡容 「寄席」
...あろうことかあるまいことか...
正岡容 「寄席」
...雪之丞がかたき持ち? あろうことかしら?妙に胸が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あろうことかA部隊と大書した板が投げこまれているではないか...
宮本百合子 「結集」
...あろうことかあるまいことか...
吉川英治 「親鸞」
...あろうことかあるまいことか...
吉川英治 「随筆 新平家」
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