...見ず知らずの獨眼龍に出來る限りの助力をせよといふのだもの...
石川啄木 「雲は天才である」
...『寒くはありませんか?』龍子は何から話していゝか分らずにつかぬ口のきゝ方をした...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...なお同月中に雲龍寺事務所で製作されたものに「渡良瀬川沿岸改築請願書」「鉱毒被害処分請願書」「鉱毒被害地稲作坪苅御検見願」等々があった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...追貝に名高き『龍宮の椀』は閑却して...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...緑平老に一句なるほど信濃の月が出てゐる月蝕旅の月夜のだんだん虧げゆくを伊那町にてこの水あの水の天龍となる水音権兵衛峠へながれがここでおちあふ音の山ざくら鳥居峠このみちいくねんの大栃芽吹く木曾の宿おちつけないふとんおもたく寝る帰居しみじみしづかな机の塵朝の土をもくもくもたげてもぐらもち大旱涸れて涸れきつて石ころごろごろ雨乞燃ゆる火の...
種田山頭火 「草木塔」
...県道筋の白い埃(ほこり)が龍巻(たつまき)のように...
徳永直 「冬枯れ」
...歌川豊春北尾重政(きたおしげまさ)二家につぎて天明年代には葛飾北斎もまた勝春朗(かつしゅんろう)の名にて浅草金龍山(あさくさきんりゅうざん)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ヘイと云つて起き上り犬を見れば直ぐ又蒲団を引ツ被つて姉さん(海援隊の者はお龍を姉さんと呼び居たり)は悪るい事をする...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...かき曇る天をながれてゆく龍よ……...
原民喜 「画集」
...その襦袢の上にお召のどてらを着て伊達をグルグル巻にして机の上に頬杖をついたお龍の様子をその背景になって居る地獄の絵と見くらべて男はそばに居るのが恐ろしいほど美くしいと思って見た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...ところが同じ天龍川も上流に溯(さかのぼ)って...
柳田国男 「年中行事覚書」
...明眸の道士が芥川龍之介さんの風(ふうぼう)を聯想させるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「龍頭の漁夫、名はないのか...
吉川英治 「三国志」
...「おお!」と龍太郎と忍剣...
吉川英治 「神州天馬侠」
...龍宮城(りゅうぐうじょう)の蜃気楼(しんきろう)がたつといわれる那古(なこ)の浦(うら)も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛟龍(こうりゅう)のたぐいが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...龍太郎(りゅうたろう)の脇(わき)の下をソッと突(つ)ッついた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...独龍岡(どくりゅうこう)の守りに立つところですが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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