...年齢(とし)は、されば、その児(こ)の母親とすれば、少くとも四五であるが、姉とすれば、九でも二十(はたち)でも差支えはない...
泉鏡花 「婦系図」
...五十になるとお年齢(とし)忘れですか...
海野十三 「空襲葬送曲」
...やがて徴兵適齢にもなるのだから...
大杉栄 「獄中消息」
...賢くなるには余りに齢(とし)を取り過ぎてゐたから...
薄田泣菫 「茶話」
...お医者は老齢(とし)のせいだといいます...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...四十年ただ亡くなった姉の真心こめた不断の諫言(かんげん)と最後にきた老齢によって晩年多少の反省と自制を見せるようになったに過ぎない...
中勘助 「結婚」
...然ればその齢(よわい)既に五十に達せり...
永井荷風 「一夕」
...なにか若い年齢には痛々しく...
中村地平 「宮崎の町」
...浮世を歩む年齢が逆行して父母未生(ふもみしょう)以前に溯(さかのぼ)ったと思うくらい...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...非凡の美しさは年齢を超越して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
柳田国男 「海上の道」
...市郎兵衛が老齢で...
山本周五郎 「花も刀も」
...老齢の労働者に特有の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...年齢が足らなかつたので政府から免状を得て以来未(ま)だ二箇月にしか成らない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...二献帝はまだ御齢(おんよわい)三十九歳であった...
吉川英治 「三国志」
...ふと廊下外の板敷に畏(かしこ)まっている自分の年齢を...
吉川英治 「新書太閤記」
...五十余齢の光秀は...
吉川英治 「新書太閤記」
...この女に年齢(とし)はないようである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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