...縹緲たる理想の白鷺は羽風徐に羽撃きて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...縹緲(ひようびよう)たる理想の白鷺は羽風徐(おもむろ)に羽撃(はばた)きて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...虚無縹緲の間に於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...虚無縹緲の間に於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...縹緲玄黄外...
夏目漱石 「思い出す事など」
...縹緲(ひょうびょう)とでも形容してよい気分であった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...見わけのつかぬところに余韻(よいん)が縹緲(ひょうびょう)と存するから含蓄(がんちく)の趣(おもむき)を百世(ひゃくせい)の後(のち)に伝うるのであろう...
夏目漱石 「草枕」
...縹緲忘是非...
夏目漱石 「草枕」
...いやに縹緲(ひょうびょう)としているね...
夏目漱石 「虞美人草」
...縹緲(ひょうびょう)の楽しみをこれぞと見極(みきわ)むるひまもなく...
夏目漱石 「虞美人草」
...するとそのうちの一人が細長い天秤棒(てんびんぼう)のようなものをぐるりぐるりと廻し始めた……」「何だか水滸伝(すいこでん)のような趣(おもむき)じゃありませんか」「その時からしてがすでに縹緲(ひょうびょう)たるものさ...
夏目漱石 「行人」
...縹緲(ひょうびょう)たる背景の前に写し出そうと考えて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...すこぶる赤毛布式(あかげっとしき)に縹緲(ひょうびょう)とふわついていたに違ない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...居廻りに在る程のもの悉(ことごと)く薄烟(うすけぶり)に包れて虚有縹緲(きょうひょうびょう)の中(うち)に漂い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...神韻縹緲(ひょうびょう)たるしらべにいたっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...眼下に潜んだ縹緲(ひょうびょう)とした森林の波頭の上で...
横光利一 「日輪」
...清雲縹緲(せいうんひょうびょう)として...
吉川英治 「三国志」
...縹緲たる煙波をへだてて波の上に横たはつてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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