...天下太平は平氏の衰滅を齎す...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...理知の戲れと情感の耽溺とは内省の齎す必然の結果ではなくて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...人間的行為の――従って歴史の――除外を齎す最も確実な手続きであるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...批評の機能に齎すのである...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...単に物理学なら物理学という一定領域に限定された一二の科学が齎す成果としての「世界の像」のことにすぎない...
戸坂潤 「科学論」
...かくて場処という言葉も亦空間概念を正当に吾々に齎すことは出来ない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...お互いに解決の同じ結果を齎すというようなことは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その提出動機に忠実な方向に解決を齎すだろう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この感覚的(経験的)所与に一定の形態(形式)を与えて之を統一に齎すという意味を有っている...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こうした諸概念を結合することによって実在の客観的認識を齎す際に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一人の個人の意識の統一を齎すものは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...これは私に嫌悪を齎すことが出来ない...
富永太郎 「断片」
...それの齎す嫌悪を以て...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...殊に彼等の齎す題材は...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...人の世に一脈の温みを齎すものたることを妨げない...
豊島与志雄 「文学以前」
...興安山脈から発する諸川が汎濫する毎に自然の肥料として有機質を齎すのとで...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...それを製造しかつそれを市場に齎すに必要な全労働量に依存することを見出すであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...かかる租税の齎すべき製造業労働の労賃の騰貴は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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