...自分の書齋を通り拔けて玄關に出ると...
有島武郎 「半日」
...齋藤緑雨、田岡嶺雲、小泉三申、山路愛山、石川半山、斯波貞吉、杉村楚人冠、久津見蕨村などいふ人々は、屡平民社を訪れて、或は舌に、或は筆に、平民新聞を賑はしてくれた同情者でありました...
石川三四郎 「浪」
...「書齋」は、義雄が白地の浴衣を着たまま机に右の片肱をかけ、横向きに洋書棚を背にして、その前の壁ぎはに、今一つの一閑張りのところ/″\禿げたのを置いて、上に棕梠の盆栽をのせた場面のが寫つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三樂齋も漸く免るゝことを得たる也...
大町桂月 「國府臺」
...私の書齋には先頃坪内先生未亡人せん刀自から先生のかたみとしていたゞいた先生の絶筆の一つであるといふ丸盆の四字額が掲げてある...
相馬御風 「獨愁」
...陳振孫の直齋書録解題などである...
内藤湖南 「支那目録學」
...即ち黄氏には讀未見書齋といふ書齋があつたが...
内藤湖南 「藏書家の話」
...朝飯(あさはん)の珈琲(コーヒー)もそこ/\に啜り終つて書齋の襖をあけると...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...何時(いつ)見(み)ても整然(せいぜん)と秩序(ちつじよ)の付(つ)いた書齋(しよさい)を空(から)にしては...
夏目漱石 「門」
...忙しいことぢや」杏齋先生は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤も横町の奎齋(けいさい)先生に訊くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろに一立齋(りふさい)廣重(ひろしげ)がよく描いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家中の者に沐浴齋戒(もくよくさいかい)させ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「錢形の兄哥が言ふ通り、俺だつて親殺しを有難がつてるわけではないが、壽齋老人の胸に、あの娘の懷劍(くわいけん)が突つ立つてゐるんだから、文句はあるめえ」「――」「六十男の胸に前から懷劍を突つ立てるのは、娘の外にあるまい、――御檢屍が遲れて、まだ其の儘になつてゐるから、念の爲に見るが宜い」三輪の萬七はそれでも先に立つて、奧の一と間に案内するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして齋藤茂吉氏などが後者ではないかと思ふ...
堀辰雄 「(芥川龍之介の書翰に就いて)」
...愕いた勇齋が一応伴蔵に疑いをかけ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...抽齋の次男優善(やすよし)後の優(ゆたか)が寄席(よせ)に出た頃看板に書かせた藝名である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...そこで僕のやうな書齋人の空想も...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??