...余の趣味は弄齋の旋律や古土佐の巧藝の傳統の繼承者である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...井田はさも疲れた樣子で隣の相島の書齋に這入つて來た...
有島武郎 「半日」
...(入口の所で振り向いて)それからランク君が見えたら書齋に來るやうにいつてくれ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...側に樂翁の儒臣廣瀬蒙齋翁の文を刻める石碑あり...
大町桂月 「白河の關」
...七月二十七日に谷中の齋場で行はれた告別式に參列したとき...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...庄太夫より祐齋、つづいて同じ名の二代庄太夫がはじめて平戸より長崎に移住、通詞としての本木家元祖となつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...又云く字書と雜記の書と類書との三類は常に能々看讀すべし其の中雜記の書は尤も翫味すべき者也一には見識を増し二には事實を知り三には經史子集を見るに甚だ助とすといひ、雜記の書は、容齋隨筆、夢溪筆談の如き者を指したれば、和上は已に考訂を知りしなり...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...芳村道齋を斬つた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「その間――」「先づ精進潔齋(しやうじんけつさい)して仕事をするのだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...杏齋(きやうさい)先生が持つて行つた徳利二本の毒が違つてゐるわけだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「まだ何んか用事があるのか」「主人の壽齋は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...齋藤茂吉氏の芥川さんの死をともらふ歌を讀み...
堀辰雄 「(芥川龍之介の書翰に就いて)」
...秩序について例へば初めて來た家政婦に自分の書齋の掃除をまかせるとする...
三木清 「人生論ノート」
...一齋にその方向にむかつて突進して行つた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...たとへわれらのやうな書齋の一文人にせよ...
吉川英治 「折々の記」
...書齋にはなくして民衆の血液の中にある...
吉川英治 「折々の記」
...私などは書齋に多く住み...
吉川英治 「折々の記」
...書齋は東と北とに窓があいてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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