...書齋の壁は緑に燃ゆる五月の草の色に塗り(又は張り)たい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...渠は自分の書齋兼寢室に殘して行つた女の赤い包みを見ながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「醫學博士齋藤茂吉といふ名刺を僞造して...
小穴隆一 「二つの繪」
...ひねもすに齋(いつ)きゆくなり時のつぐのひ時はふたりをさきしかばまた償ひにかへりきて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...此の如きは學者書齋の文字のみ...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...こなたアカイヤ全軍に*潔齋式は行はれ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...五年も十年も願書を齋せるともなく...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...圭齋はいはばその三世であつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...元田肇齋藤修一郎の兩氏は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或は晁公武の郡齋讀書志とかいふものが其の種類に屬します...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...元(もと)の通(とほ)り書齋(しよさい)の隅(すみ)に立(た)てゝあつたのである...
夏目漱石 「門」
...寶雲齋は撃退しても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人形作りの東洲齋榮吉(とうしうさいえいきち)といふ男の家を歩いて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人形師東洲齋の伜か」「左樣でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃懇意にして居た東洲齋に頼んだことから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は書齋にゐるのだつた――彼の椅子に掛けて――彼は私に近々とゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...安齋一安氏といふ老辯護士が...
吉川英治 「折々の記」
...そこで僕のやうな書齋人の空想も...
吉川英治 「折々の記」
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