...鳶色(とびいろ)の斑(ぶち)がある鼻づらだった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...鼻づらを急に空へ向けると...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...二匹の馬は互に鼻づらを合はせつこして歩きづら相に鞭でたゝかれて走つて行く...
千家元麿 「自分は見た」
...まだ新聞にも出ンとだけん」妹は戸外から馬の鼻づらを引寄せた百姓が...
徳永直 「冬枯れ」
...近く寄って馬の鼻づらと足許を見たけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...盾に当る鼻づらの...
夏目漱石 「幻影の盾」
...探るやうな顔つきで鼻づらを上へあげて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...馬飼いの犬なら鼻づらにとびついたであろうが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...」と言いながらすぐポケットの手を馬の鼻づらへのばしましたが...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...その発端にあっては大分鼻づらをこすりつけられ的であった勉強のおかげで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこに既に酔つて延びてウツラウツラとしてゐる区長の鼻づらを舐めてゐる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...鼻づらの上にぴしゃり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...九兵衛は道中差(どうちゅうざし)の柄(つか)がしらを彼の鼻づらへこすりつけながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...敵の馬の鼻づらをかすめたので...
吉川英治 「源頼朝」
...武蔵が鼻づらを撫でてやらないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...馬の鼻づらへ打(ぶ)つかりそうになって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...牝牛の鼻づらを撫で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...当然盲目的に進んで来た奔牛の鼻づらと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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