...併し自ら「通がり」となる事の嫌ひな僕は眞に鼠賊が贓品を使用する時のやうな忸怩の情を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...鼠賊をして鼠賊以上の行為なからしめんが為めには法律といふ網がある...
石川啄木 「漂泊」
...鼠賊をして鼠賊以上の行爲なからしめんが爲めには...
石川啄木 「漂泊」
...皆鼠賊の養成所で...
石川啄木 「漂泊」
...『這(こんな)社會だから、赤裸々な、堂々たる、小兒の心を持つた、聲の太い人間が出て來ると、鼠賊共、大騷ぎだい...
石川啄木 「漂泊」
...周密なる観察から得た材料を綜合(そうごう)して見ると鼠賊(そぞく)の逸出(いっしゅつ)するのには三つの行路がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...……懲(こ)り性(しょう)もない鼠賊(チョコマン)ども……俺が居るのを知らないか...
夢野久作 「爆弾太平記」
...或いは鼠賊(そぞく)の中(うち)の一匹ではないか...
吉川英治 「江戸三国志」
...もぐりの鼠賊(そぞく)であろう...
吉川英治 「江戸三国志」
...鼠賊(そぞく)の仲間入りこそしているが...
吉川英治 「江戸三国志」
...鼠賊の一人や二人...
吉川英治 「江戸三国志」
...「――察するところ、鼠賊(そぞく)、猟奇(りょうき)の輩(やから)など、夜行の鬼を躍らすものは、ピオと申す異国の貴人が地下に抱いていると伝えられる宝刀の為(な)す仕業(しわざ)と思う」頭を垂れて聞き入っていた一同は、黙然として頷き合いました...
吉川英治 「江戸三国志」
...一人や半分の鼠賊(そぞく)は追うことはござらぬ」と...
吉川英治 「剣難女難」
...紫髯(しぜん)の鼠賊(そぞく)...
吉川英治 「三国志」
...ゆらい鼠賊が常にねらい寄る所だともいう...
吉川英治 「私本太平記」
...この鼠賊(そぞく)め...
吉川英治 「新・水滸伝」
...道中荒らしの鼠賊(そぞく)か...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「この鼠賊(そぞく)」と体(たい)を抄(すく)い込み...
吉川英治 「宮本武蔵」
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