...猫と鼠の格闘(かくとう)でめちゃめちゃになった装置の復旧(ふっきゅう)を手つだった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...丁度網にかかった鼠の様に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...鼠(ねづみ)が「おぢさんわたいのやうな小(ち)いさなものをいぢめたつてあなたの手柄(てがら)にもなりますまい」つて言(い)つたらライオンは「ハヽヽヽなるほどさうだ」つて許(ゆる)してやつた...
竹久夢二 「コドモノスケッチ帖」
...鼠(ねずみ)のはうようなきたない家なのよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鼠を押えていた女中は...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄鼠(うすねずみ)になってだぶだぶしている...
夏目漱石 「坑夫」
...君はあまり鼠を捕(と)るのが名人で鼠ばかり食うものだからそんなに肥って色つやが善いのだろう」黒の御機嫌をとるためのこの質問は不思議にも反対の結果を呈出(ていしゅつ)した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――周旋料に就いて小声で秘鼠秘鼠(ひそひそ)と相談し合って居る様子でありました...
西尾正 「陳情書」
...鼠のやうに息を殺して寢て居る」「それほどの臆病なら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藍鼠の二枚袷に翁格子の丸帯を締め...
久生十蘭 「魔都」
...いつも婦人たちのぐるりをコソコソ駈けまわるので独楽鼠などと呼ばれている小柄な年寄の伊達男がよくやるように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...水は空に接してひとすじ鼠(ねずみ)色のたがをまわし...
本庄陸男 「石狩川」
...溝鼠軍の屯ろしてゐる桟橋は...
牧野信一 「船の中の鼠」
...皆(みん)なで急須(きふす)の中(なか)へ福鼠(ふくねずみ)を押(お)し込(こ)まうとして居(ゐ)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...鼠は好んで人の物を盗み匿(かく)す...
南方熊楠 「十二支考」
...其処(そこ)は人間の鼠蹊部(そけいぶ)というような処(ところ)で外皮を切れば腿の肉は胴の肉と離れているから篦(へら)で腿の肉を押開(おしひら)くとその下に腸が見えて薄い膜(まく)が腸を蔽(おお)っている...
村井弦斎 「食道楽」
...そこで自分は鼠をエルムというのならなぜにエンルムというのかと問い返したれば...
柳田國男 「地名の研究」
...人通りのまれな海鼠塀(なまこべい)...
吉川英治 「江戸三国志」
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