...太鼓、皷、笛、ブリキ鑵まで出る...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...あるいは潔(いさぎよ)く袂(たもと)を別ちて奉公義勇の精神を鼓吹(こすい)するとは...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...徹夜不眠・ほつと夜明けの風鈴が鳴りだしたずつと青葉の暮れかゝる街の灯ともる・遠く人のこひしうて夜蝉の鳴く・踊大鼓も澄んでくる月のまんまるな・月のあかるさがうらもおもてもきりぎりす・月あかりが日のいろに蝉やきりぎりすや米田雄郎氏に...
種田山頭火 「其中日記」
...正理にたいする同じ唯一の情熱で鼓舞されてると思われる人々が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...威勢(ゐせい)よく成(な)つた老人等(としよりら)は赤(あか)い胴(どう)の太鼓(たいこ)を首筋(くびすぢ)から胸(むね)へ吊(つ)つて...
長塚節 「土」
...(とりとめもない夢の氣分とその抒情)春宵嫋(なま)めかしくも媚ある風情をしつとりとした襦袢につつむくびれたごむの 跳ねかへす若い肉體(からだ)をこんなに近く抱いてるうれしさあなたの胸は鼓動にたかまりその手足は肌にふれほのかにつめたく やさしい感觸の匂ひをつたふ...
萩原朔太郎 「青猫」
...勇を鼓して鍛冶屋はつづけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...勇を鼓して知見の區域を擴め...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...突撃の陣太鼓のように乱脈にその腹を蹴り...
牧野信一 「ゼーロン」
...すぐドーンドーンドンドンドンと太鼓が鳴り出し...
宮本百合子 「刻々」
...撃鼓唱歌して船を出す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かつて旧知の鈴木鼓村君から...
柳田国男 「山の人生」
...「少年どもに鉦鼓(しょうこ)をうたせ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...気合いの烈しさに辟易(へきえき)する大鼓を引き受けている人が居ると聞くに到っては...
夢野久作 「能とは何か」
...のみならず城の三方から、猛風に乗せて、喊(とき)の声、戦鼓のひびき、急激な攻め鉦(がね)の音などがいちどに迫ってきたので、城兵は消火どころではなく、釜中(ふちゅう)の豆の如く沸いて狼狽しだした...
吉川英治 「三国志」
...鼓を打たせて辱めようとされた...
吉川英治 「三国志」
...幟(のぼり)と馬が先に歩き出すと、その後から大勢の者が、螺(かい)をふいたり、鉦(かね)を叩いたり、笛太鼓も入れて、囃(はや)し立てて行くのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鼓楼(ころう)の旗のぼり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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