...徒(いたづ)らに材料を他に示すことを惜んで竟(つひ)にその材料を烏有(ういう)に帰せしめた学者の罪は鼓(つづみ)を鳴らして攻むべきである...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...その整然(きちん)としたお太鼓が揺めく髪に隠れた...
石川啄木 「鳥影」
...大いに理科的精神を鼓吹して各方面の研究心を養成し...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...俺の耳には陣太鼓の音が聞えたが」監物はまた耳をすましたが風の音より他にもう何も聞えなかった...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...これに反して天鼓のごとき名鳥の囀るを聞けば...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...當時福澤翁の慶應義塾は校齡方に二十五年を重ねて基礎漸く固く所謂る三田の學風を鼓吹して海内を風靡し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なお心臓が鼓動してるのを確かめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...晴れた日に鼓(つづみ)でも鳴らすような...
中里介山 「大菩薩峠」
...胡弓や鼓の音がよく響き...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...こちらに向って近づいてくるラッパ鼓隊の七...
三好十郎 「樹氷」
...声昂り調高し鼓舞作興の妙言ふべからず...
山路愛山 「詩人論」
...鼓の好きな人の中には見たがっている人もあるようですがね……」「ヘエ」と私は半ば失望しながら云った...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...お太鼓連をたしなめてこういった...
吉川英治 「三国志」
...老幼腹を鼓(う)って楽しむというような微笑ましい風景が田園の随処に見られた...
吉川英治 「三国志」
...賑やかな笛や太鼓の音はまるで遊興の場のようだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...太鼓の撥(ばち)を打つのを見て二刀の利を思いついたというのは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...羯鼓(かっこ)を打つ...
吉川英治 「平の将門」
...自分の鼓動(こどう)を聞きながら...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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