...人々は鼎が蘇生したことを知って...
田中貢太郎 「蘇生」
...巨大の鼎据ゑ付けて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...勝たん者には炎々の火にかざすべき大鼎...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...渺々(びょうびょう)たる相洋は一分時(ぷんじ)ならずして千波万波(ばんぱ)鼎(かなえ)のごとく沸きぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それから南宋の薛尚功の鐘鼎款識にも出て居りまして...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...清朝の禹之鼎の如き...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...鼎(ていかく)に烹(に)らるるを面白く思う...
夏目漱石 「草枕」
...すっかり元気になって三人鼎(かなえ)になって世間話をしていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...釣り身になって鼎談(ていだん)をしている...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...鼎湯(かまうで)の刑に逢いましょうとも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大きな冢を作つて金鼎玉杯銀樽等の寳と共に葬むり...
南方熊楠 「人柱の話」
...薬鼎自吹薪...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...唯一つ頼元鼎(げんてい)の新甫遺詩の中に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五百は鼎斎を師とした外に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...痩形(やせがた)の沖田刑事との鼎坐(ていざ)は...
森下雨村 「五階の窓」
...いわゆる九鼎大呂(きゅうていたいりょ)にも換(か)え難しと...
柳田国男 「海上の道」
...元祖が私の長兄の鼎であるから...
柳田国男 「故郷七十年」
...先刻から鼎(かなえ)の沸く如く揉み合い叫び合っていた弥次馬は...
吉川英治 「剣難女難」
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