...何しろ塗山(とざん)の禹王廟(うおうびょう)にある石の鼎(かなえ)さえ枉(ま)げると云うのですからな...
芥川龍之介 「英雄の器」
...伝家の彝鼎(いてい)や法書とともに...
芥川龍之介 「秋山図」
...江戸には鼎(かなえ)の湧くような騒ぎが起った...
大隈重信 「青年の天下」
...そこに大きな鼎(かなえ)があって...
田中貢太郎 「続黄梁」
...しかもそれらの各種の論文は互いに相(あい)鼎立(ていりつ)して...
寺田寅彦 「科学と文学」
...まだ火に觸れぬ鼎七...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...舟より種々の賞品を――鼎をを取り來る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...渺々(びょうびょう)たる相洋は一分時(ぷんじ)ならずして千波万波(ばんぱ)鼎(かなえ)のごとく沸きぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...近代で最も先駆的な段階は恐らく田口鼎軒氏の『日本開化小史』などに見られるだろう...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...恰かも群盲の鼎を評するが如き観あるは...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...此等の篇が現存の毛公鼎や其他の金文に比すれば文從字順で讀み易い傾のあるのは即ちそれが爲めであると思ふ...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...大将軍衛青(えいせい)・嫖騎(ひょうき)将軍霍去病(かくきょへい)の武略によって一時漠南(ばくなん)に王庭なしといわれた元狩(げんしゅ)以後元鼎(げんてい)へかけての数年を除いては...
中島敦 「李陵」
...名人大六雲鼎「人形の首を梟(さら)した...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...釣り身になって鼎談(ていだん)をしている...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...再び鼎(かなえ)の沸くが如くに騒ぎ出した...
正岡子規 「病」
...只之が結果として知るべきは長子元協を生みし新婦御園氏の離別と京坂間をさまよひ歩きしことゝ数年間家に籠居せしことゝ仕籍を脱し叔父春風の子代りて元鼎春水の嗣となりしことのみ...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...大きな鼎(かなえ)をすえさせた...
吉川英治 「三国志」
...出版する少し前に山本鼎君と一緒に數日間下總の市川に遊びに行つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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