...此點に於いては君の評が當つてゐて世評が間違つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...此點は區別しなければなりません...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...その點はかの女(ぢよ)も愉快らしかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...點々は繪具を畫面全體につける時間がなくてさうなつてしまつてゐるので...
小穴隆一 「二つの繪」
...いつ私が家にゐるかと彼はその點を詳しくきゝただした...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...若くは其の人格に於ても決して伊藤侯に容れらる可き點を有せず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寧ろ作意の點に重きを置いたかも知れない...
内藤湖南 「北派の書論」
...さうすると小(ちひ)さな小供(こども)は唯(たゞ)火(ひ)の點(つ)いたやうに泣(な)く...
長塚節 「土」
...清(きよ)に洋燈(らんぷ)を點(つ)けさした...
夏目漱石 「門」
...とにかくその色欲の享樂と云ふ點で古來支那人ほど工夫を凝らし頭をひねつた物はないらしい...
南部修太郎 「阿片の味」
...何にか知ら合點の行かないものがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃灯といふものを點けない伍助の生活では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強氣一點張りの養父徳右衞門の怒りに觸れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お銀は昨夜(ゆうべ)何をしてゐたんだ」平次は漸く問題の焦點に入りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その資料を一つの科學に特有の視點から...
矢田部達郎 「心理學」
...クサせばいくらでもクサし得る點もあつた...
吉川英治 「折々の記」
...小點にとゞまつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...時間湯の温度はほゞ沸騰點に近いものであるさうだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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