...文太郎は默つて點頭いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それこそは忍(しの)ぶ夜半(やは)に嬉(うれ)しい事(こと)の頂點(ちゃうてん)へ此身(このみ)を運(はこ)ぶ縁(えん)の綱(つな)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...最も重要點を嘉永六年から安政二年の間におく...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...閣下にして若し其初心を點檢せば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...まのあたり見るように描き出されている點...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...其赭い頂上に點を打つたやうに觀測所の建物がぽつちりと白く見える...
長塚節 「芋掘り」
...それでもおつぎの聲(こゑ)は聞(きこ)えないので火(ひ)の點(つ)いたやうに泣(な)き出(だ)したのである...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は周圍(しうゐ)には一切(さい)心(こゝろ)を惹(ひ)かされることもなく袂(たもと)の燐寸(マツチ)へ火(ひ)を點(つ)けては又(また)燐寸(マツチ)を袂(たもと)へ入(いれ)て...
長塚節 「土」
...兄貴の部屋にはカンカンに灯が點いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それぢや頼むぜ」「合點」三人は三方に別れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...線香の口火を點じたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と掴(つか)みほどしかない四十二三の汚點(しみ)だらけな女...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青白い汚點(しみ)だらけの皮膚...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...灯の點いた中に死骸があるんで膽(きも)をつぶしましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...力強く一點に向つて集中させ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...主體がそれの目的の完成を自ら體驗すべきであるといふ要請にその思想を基づけた點は...
波多野精一 「時と永遠」
...彼は自分のこの缺點を認めた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...單なる「缺乏」στρησιの意味のものと見られ得ない點に於て...
三木清 「歴史哲學」
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