...死は人をして粉黛を脱せしむ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...雪(ゆき)なす富士額(ふしびたい)にくっきりと黛(まゆずみ)が描(えが)かれて居(お)ります...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...いつの間にか黛(くろ)ずんだ春日の杜(もり)にのつそりと大きな月があがつてゐた...
薄田泣菫 「無学なお月様」
...粉黛が之なのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...黛(まゆずみ)のようにかすむ山を主従がながめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...翠黛の眉濃かに插秧既に終りて日をふること旬日...
長塚節 「草津行」
...顎の青黛(せいたい)を洗つたのだ――俺はあの時からこれは臭いなと思つたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吉原江戸町三丁目佐野槌屋の抱(かか)え遊女黛(まゆずみ)...
南方熊楠 「十二支考」
...翠黛於雲辺」と註してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...梅泉の壮時、「挾粉白、擁黛緑、日会諸友、大張宴楽」の処が即此荘であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一念称名声(いちねんしょうみょうのこえ)功徳万世伝(くどくばんせいにつたう)青黛山寺鐘(せいたいさんじのかね)迎得真如月(むかええたりしんにょのつき)なほ六美女は当時十八歳なりしが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...黛子(たいこ)さんという別嬪(べっぴん)の妻君を貰った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...タッタ今まで新婚匆々時代の紅い服を着ていた黛子さんが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...必要もない新しい犠牲を求めて歩いたのは何故か……黛夫人の遺骸が白骨になり終るのを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あの死後五十日目の黛(たい)夫人の冷笑のまぼろしが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...金揉(きんも)み烏帽子に黛(まゆずみ)の白拍子化粧がまたなく似合って哀しい胸を...
吉川英治 「私本太平記」
...そしていきなり白い顎(あご)や泣いている黛(まゆ)へ...
吉川英治 「私本太平記」
...さすがほっと黛(まゆ)を夜空に憩(いこ)わせた...
吉川英治 「私本太平記」
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