...公々然として其間何等の粉黛の存するを許さざりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...三笠山は何か後暗(うしろくら)い事でもしたやうに黛(くろ)ずんだ春日の杜影(もりかげ)に円い頭を窄(すぼ)めて引つ込んでゐた...
薄田泣菫 「無学なお月様」
...母親の蛾のやうな黛にはいつか深い惱みが添ひ...
田山花袋 「道綱の母」
...三時か四時ごろのカフェーにはまだ吸血鬼の粉黛(ふんたい)の香もなく森閑としてどうかするとねずみが出るくらいであった...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...冥濛作二黛色一...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...青いものが附いて居るぜ――青黛(せいたい)ではないかな」妙なものを見付けたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻の下に青黛(せいたい)を塗つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...樓閣朦朧煙雨中と云ひ元の泰不花が巧將新月添眉黛と云ふもの皆春の夜の鞦韆の遊を詠じたものである...
原勝郎 「鞦韆考」
...また相方黛(まゆずみ)のむしんをも...
森鴎外 「渋江抽斎」
...黛夫人と一緒にコッソリ引き移った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やがて斎戒沐浴(さいかいもくよく)して新(あらた)に化粧を凝(こ)らした黛夫人が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...黛芬姉妹の夫婦愛の極致を顕(あら)わしていることはたやすく解るだろう……とにかくズット先まで開いて見たまえ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...モヨ子が先祖の黛(たい)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その末に微かながら長白山が一抹の青黛を覗かせてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...泣く以上なものをじいんと黛(まゆ)に耐えている白い顔なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...ゆうべのある一ときに顰(ひそ)めた黛を思い出させた...
吉川英治 「私本太平記」
...濃い臙脂(えんじ)や粉黛(ふんたい)もこらしていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...仮死したままうごかない黛(まゆずみ)と...
吉川英治 「親鸞」
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