...嬌名(きょうめい)一代を圧した林黛玉(りんたいぎょく)は...
芥川龍之介 「上海游記」
...粉黛を装わざる大男あり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...先生が再(ま)た同じ訓戒を始めからやりなほして『苟も学生が粉黛をほどこして……』と来るので...
辰野隆 「浜尾新先生」
...編笠をかぶり青黛を施し...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...焦げ色に刷(は)かれた青黛(せいたい)の肌の所々に...
徳田秋声 「仮装人物」
...秀潤(しゅうじゅん)の黛色(たいしょく)滴(したた)るばかり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そのためには孤立を守るためにしか役立たないようなアカデミカルな粉黛や僧侶階級的な密儀などは之をはたき落して...
戸坂潤 「思想としての文学」
...なお式日に依ては額に黛を描いている事もあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...翠黛の眉濃かに插秧既に終りて日をふること旬日...
長塚節 「草津行」
...いささか粉黛(ふんたい)を施し...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...また若き妻に聞きて白髪を抜き白粉(おしろい)を面に塗り青黛(せいたい)を眉(まゆ)に描く...
南方熊楠 「十二支考」
...吉原江戸町三丁目佐野槌屋の抱(かか)え遊女黛(まゆずみ)...
南方熊楠 「十二支考」
...黛は即ち芬(ふん)の姉にして互いに双生児(ふたご)たり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...『黛女を賜う』という一件の前後までは『牡丹亭秘史(ぼたんていひし)』という小説に出ている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうしてその記憶の中(うち)にタッタ一つ美しいモヨ子……一千年前の犠牲であった黛(たい)夫人に生写(いきうつ)しの姿がアリアリと浮出した」「……………」「……一千年後に現われた呉青秀の変態性慾の幽霊はかくして現代青年の判断力や...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...さすがほっと黛(まゆ)を夜空に憩(いこ)わせた...
吉川英治 「私本太平記」
...粉黛(ふんたい)の粧(よそお)い凝(こ)らした美女が...
吉川英治 「増長天王」
...清冷の水は俗界の塵(ちり)を去り黛緑(たいりよく)の山は笑(えみ)を含(ふく)んて迎ふるを見れば...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??