...目撃者の黙許があったため、事件は未解決のままだ...
...困難な状況に陥っても、黙許することなく自分の意見を述べるべきだ...
...彼女は彼の浮気を黙許した...
...責任逃れのために、黙許し続けることは許されない...
...一方的に黙許するのではなく、相手の意見も聞くように心がけよう...
...女王には一種黙許の形で迎えられていたのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...はんぶんは黙許のかたちであった...
太宰治 「火の鳥」
...いささかの罪悪も黙許することはできないわけである』とこんな風に考えて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...若干量の物資の自由処分を彼に黙許してやった...
豊島与志雄 「程よい人」
...人民から容認され黙許されたがようであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私の立読みを黙許してしまってくれた...
直木三十五 「死までを語る」
...その代り山の手の芸者が売淫この時よりいよいよ公然黙許の形となり芸者連名帳にれいれいと枕金の高を書出す勢とはなりけり...
永井荷風 「桑中喜語」
...事実種子の行動はその言う通り黙許して置いても重吉の生涯には何の利害もないことが月日の過ぎるにつれて次第に明瞭になった...
永井荷風 「ひかげの花」
...異人館なるが故に寝泊りを黙許しているだけの...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いけません、もう遅いですよ、黙っていたのは承知のしるしなんですからね」いかにも、黙許とか、黙諾とかいう不文律はあるにはあるけれど、それをこの場合、米友に向って強圧的にはめ込もうとするお銀様の了見方(りょうけんかた)がわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...互に何気のあった事を黙許しながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...知人たちの黙許を得てこの市から去ったのであって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...脱藩の者は藩中に住むを許さざりしが元義は黙許の姿にて備前の田舎に住みきといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それをとやかく批議されるにおいては拙者としては黙許出来がたいことはご承知であろう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...それをとやかく批議されるにおいては拙者としては黙許出来がたいことは御承知であろう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...母の黙許というを以て恒善を動(うごか)そうとした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...知って黙許していた...
森鴎外 「鶏」
...この夫婦だけには黙許されている...
横光利一 「欧洲紀行」
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