...目撃者の黙許があったため、事件は未解決のままだ...
...困難な状況に陥っても、黙許することなく自分の意見を述べるべきだ...
...彼女は彼の浮気を黙許した...
...責任逃れのために、黙許し続けることは許されない...
...一方的に黙許するのではなく、相手の意見も聞くように心がけよう...
...将校方は黙許なされても...
泉鏡花 「海城発電」
...俗悪なる多数趣味以外になにものかかくの如き芸術の蹂躙を黙許することが出来よう...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...黙許という形だったのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...19がますます速力を踏んで一時間七十七哩(マイル)するのを微笑によって黙許しておいた...
谷譲次 「踊る地平線」
...黙許の形で捨てて置くより仕方がなかったからなのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これはもう公然止むを得ざる事と黙許して居て...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...いささかの罪悪も黙許することはできないわけである』とこんな風に考えて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この事は黙許になっていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...こういう事も黙許されていたという...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...さすがの余も遂に譲歩してここに旧著に類似したる『新ふらんす物語』なるものの編纂と出版発売を黙許しその代りとして旧著の版権を著者の方へ取り戻すこととなしぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...男の方がそれを黙許するんだろうか...
永井荷風 「ひかげの花」
...異人館なるが故に寝泊りを黙許しているだけの...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いけません、もう遅いですよ、黙っていたのは承知のしるしなんですからね」いかにも、黙許とか、黙諾とかいう不文律はあるにはあるけれど、それをこの場合、米友に向って強圧的にはめ込もうとするお銀様の了見方(りょうけんかた)がわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついに降参して郡衙(ぐんが)より復社を黙許せり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...それをとやかく批議されるにおいては拙者としては黙許出来がたいことは御承知であろう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...知って黙許していた...
森鴎外 「鶏」
...黙許というかたちで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それは銀の輸出が許されまたは黙許されている国は少しも感じない害悪である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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