...目撃者の黙許があったため、事件は未解決のままだ...
...困難な状況に陥っても、黙許することなく自分の意見を述べるべきだ...
...彼女は彼の浮気を黙許した...
...責任逃れのために、黙許し続けることは許されない...
...一方的に黙許するのではなく、相手の意見も聞くように心がけよう...
...将校方は黙許なされても...
泉鏡花 「海城発電」
...なおこれを黙許せるのみにして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...それなら紅国軍部は税関本部に通牒して鼠の輸入を黙許させればよかったと思うかもしれないけれど...
海野十三 「軍用鼠」
...また当分はそうして置いてもと黙許(もっきょ)の形になったのであろうと思われる...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...悪事の黙許は親切の一部である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それでまずは黙許という姿であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...こういう事も黙許されていたという...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その代り山の手の芸者が売淫この時よりいよいよ公然黙許の形となり芸者連名帳にれいれいと枕金の高を書出す勢とはなりけり...
永井荷風 「桑中喜語」
...男の方がそれを黙許するんだろうか...
永井荷風 「ひかげの花」
...その為すことを黙許しなければならない制裁ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...脇から誰かが割り込んで来ても黙許してしまう場合は...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...互に何気のあった事を黙許しながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...知人たちの黙許を得てこの市から去ったのであって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...脱藩の者は藩中に住むを許さざりしが元義は黙許の姿にて備前の田舎に住みきといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...これは上(かみ)へ通った事ではないが、いわゆる大目に見るのであった、黙許であった...
森鴎外 「高瀬舟」
...知って黙許していた...
森鴎外 「鶏」
...この夫婦だけには黙許されている...
横光利一 「欧洲紀行」
...直義が黙許の下に行われたことだったにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
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