...――と云ふよりも寧ろ英雄の中に黙々と生を営んでゐる人間全体を指摘したのである...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...ただ黙々としてあるきつづけるのであった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...黙々としてそそり立つ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...黙々として引っ張り廻されていたであろう恰好(かっこう)が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...黙々として近づいて来た...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...黙々として火を燃やし続けてるのである...
豊島与志雄 「ものの影」
...それはさきほどから隅の方に黙々としていた机竜之助の声でしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...黙々と警視庁の巡査部長を拝命してしまった...
久生十蘭 「魔都」
...そのときソバケーヴィッチは黙々として...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は黙々と病棟へ向かって歩き出した...
北條民雄 「いのちの初夜」
...……(あとは二人が又黙々と歩いて行く)金吾 ……林さん...
三好十郎 「樹氷」
...男ばかりのボートが黙々として行き過ぎる...
横光利一 「欧洲紀行」
...そしてまた黙々と...
吉川英治 「三国志」
...黙々と歩みつづけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...『…………』黙々と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...黙々と門人たちに見送られて玄関へ出て行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...黙々と尾(つ)いて来た城太郎であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そうして人々は談笑の間に黙々としてこの中心の重大な意味を受け取るのである...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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