...相かわらず黙々として...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...優(やさ)しい鬼の娘たちに恋をすることさえ忘れたのか、黙々と、しかし嬉しそうに茶碗(ちゃわん)ほどの目の玉を赫(かがや)かせながら...
芥川龍之介 「桃太郎」
...黙々として明智のあとからついて行った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...木戸のところまでは一同黙々として歩を運んだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...途中は黙々として...
豊島与志雄 「絶縁体」
...*文芸のために生涯を捧げて黙々と歩み続ける人々の努力には...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...大同の平原の岩壁に黙々とそびえている仏たちに面する時...
中井正一 「美学入門」
...黙々として日々図書室に入り...
西田幾多郎 「明治二十四、五年頃の東京文科大学選科」
...黙々として運んで行くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黙々として運んでゐた...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...結社の連中は必ず覆面をして黙々と刑を遂行するから...
牧野信一 「鬼涙村」
...黙々と、家のまわりを巡(めぐ)って、行くともなく、藪の小道にはいる...
吉川英治 「江戸三国志」
...「…………」黙々と...
吉川英治 「剣の四君子」
...黙々と宵(よい)の星明りの下を帰って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...黙々として余暇に刀(とう)をとって彫った弥陀像(みだぞう)と...
吉川英治 「親鸞」
...その戸板を黙々として守る人々が桃谷のかれの家へ移って行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「…………」郎党たちは、そう分っているだけに、何と慰めることばも知らず、黙々と、黒桃花(くろつきげ)の尾や馬蹄に煙(けぶ)る粉雪(こなゆき)の旋風(つむじかぜ)に、兜(かぶと)の前立(まえだて)をうつ向けがちに従って行ったが、そのうちに一ノ郎党、鎌田兵衛正清が、「殿っ...
吉川英治 「源頼朝」
...黙々として自分の任務を果たした...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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