...寿さんが黙々として労働してゐることは尊い...
種田山頭火 「其中日記」
...黙々として多く語らず...
田山花袋 「田舎教師」
...所謂五相会議は之に反して初めから黙々とした会合であった...
戸坂潤 「社会時評」
...今黙々として歩いてる武田自身が...
豊島与志雄 「裸木」
...(斉彬を調伏して、藩を救う――然し――)老人は、山路を、黙々として、麓へ急いだ...
直木三十五 「南国太平記」
...黙々として木の根起しにとりかかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...唯黙々と製作を急ぐのです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...黙々として運んでゐた...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...私は何の不平も口にせずただ黙々として研究に没頭し...
牧野富太郎 「植物記」
...まるで――木戸 (それまで黙々として聞いていたのが...
三好十郎 「樹氷」
...村の少女が黙々として是を聴いていた結果であろうと思う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...黙々と荒地の開墾をやっていた...
山本周五郎 「城を守る者」
...薄紅の地図のような怪物が口を開けて黙々と進んで来た...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...玄徳も黙々と歩いていた...
吉川英治 「三国志」
...黙々と帰って行った...
吉川英治 「源頼朝」
...何をいわれても黙々として...
吉川英治 「源頼朝」
...黙々とまだ土の穴を掻いている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...だのに無意味に黙々として歩く...
若杉鳥子 「独り旅」
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