...相かわらず黙々として...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...黙々と食事の仕度を始めた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...栄介は黙々として御馳走のスキヤキを口に放り込んでばかりいた...
梅崎春生 「狂い凧」
...皆黙々としていた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...黙々として隠従していたのか? そして兄弟の幸福(しあわせ)ばかり図って...
橘外男 「仁王門」
...いろいろ訊ねてみたが、彼が黙々として、ストレーカの家へ帰りつくまで一言も発しなかった...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...非社交的に黙々として事務をとり続けた...
豊島与志雄 「死の前後」
...上野の老杉(ろうさん)は黙々として語らず訴へず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...黙々とその碁の読みに耽けつていたという...
野上彰 「本因坊秀哉」
...黙々として畠を耕(たがや)しているのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それまで私の理性の圧迫下で黙々と耐へてゐた「苦痛」といふやつが...
北條民雄 「年頭雑感」
...半次には構わず黙々として歩く...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...黙々とその日は無口に退出した...
吉川英治 「三国志」
...どっちも、黙々と、杯の端を舐(な)めるようなことをしている...
吉川英治 「三国志」
...黙々と呂布に従って行った...
吉川英治 「三国志」
...そして祈祷(きとう)がすむと、黙々と、供の列や塗駕籠(ぬりかご)の待っている海辺の松並木まで、在りし日の人を胸に思いながら歩いて帰ることも極(きま)っていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...「今晩は――」「こんばんは」穀屋は、台所へ入って行き、お那珂は黙々と、足許(あしもと)の闇を見つめながら外へ歩いた...
吉川英治 「旗岡巡査」
...何をいわれても黙々として...
吉川英治 「源頼朝」
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