...三人は黙々として...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...二人は黙々として...
江戸川乱歩 「鬼」
...正造は人々のうしろに座をしめると黙々と腕組みしつつ目を閉じていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造は自席にあって黙々とさわがしい周囲を眺めていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...声を挙げればたちまち英国兵のために暴動として撃たれますから私たちは黙々として涙をこびり付かせたまま帰りましたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...お互いに黙々として歩いていたのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...皆黙々として寄り添うて歩いていたが...
田中貢太郎 「蛇怨」
...好奇心をそそられたのであろう平素佐助に手を曳かれて出稽古に赴(おもむ)く時は黙々としてむずかしい表情をしているのに...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...権勢を握って黙々と周囲を冷笑すること...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...そして二人は黙々として庭の中を歩き廻った...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...正三は憂はしげにただ黙々としてゐた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...結社の連中は必ず覆面をして黙々と刑を遂行するから...
牧野信一 「鬼涙村」
...一同も亦黙々として一言の声を発する者もないのである...
牧野信一 「酒盗人」
...まるで――木戸 (それまで黙々として聞いていたのが...
三好十郎 「樹氷」
...黙々と陣屋のほうへ...
吉川英治 「新書太閤記」
...『…………』黙々と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――菅原道真(みちざね)の三番目の実子と生れ、学才もあり、人物がよくても、ついに、こんな遠国の地方吏として、一生を、世にも知られず、しかも不平もいわず、黙々と、終る人もあるかと思うと、中央の顕官権門の存在が、妙なものに思われてくる...
吉川英治 「平の将門」
...数右衛門は、黙々として、藩邸を出た...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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