...又前のやうに黙々と...
芥川龍之介 「山鴫」
...たゞ黙々として働きました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...鴨田さん」「……」鴨田は黙々(もくもく)として第一のタンクの傍へ寄り...
海野十三 「爬虫館事件」
...頗る不機嫌な顔をした居士は黙々として先に立って行った...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その黙々たる魂に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今黙々として歩いてる武田自身が...
豊島与志雄 「裸木」
...啓介の鋭い眼付と信子の黙々たる姿とは...
豊島与志雄 「二つの途」
...やがて相手は黙々と帰つて行つた...
原民喜 「災厄の日」
...一同も亦黙々として一言の声を発する者もないのである...
牧野信一 「酒盗人」
...淡い夕月――玄徳は黙々と広い野をひとりさまよってゆく...
吉川英治 「三国志」
...黙々と歩みつづけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも黙々の天機運行の下...
吉川英治 「新書太閤記」
...その滲みをお顔から酔い消すには、まだまだよほど召上がらなければ……」すると、さっきから、黙々と、杯をかさねていた藤原不死人が、「やあ、はなしが、ちと理になった...
吉川英治 「平の将門」
...「待って……」お綱がそこでそういうと、同じように、黙々として、先へ歩いていた万吉は、下駄の緒でも切らしたかと、「…………」黙って、向うに立ち止まった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...職人たちは、黙々と、冬日の下に身を屈めて、各の仕事に他念がない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...吉次が黙々と、馬を井戸へ引いてゆくと、後から牛若がついて来て、「どこかこの地方に、源氏に縁故のある御社(みやしろ)はあるまいか...
吉川英治 「源頼朝」
...こんどは黙々として鷺太郎の話ばかりを聞いていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...三人は黙々としてZ海岸の方に急いだ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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