...話は昔の中国の偸盗(ちゅうとう)説話に繋(つなが)るような狡智をきわめた手段を用いたもので、それは、黒風吹きすさみ、人々も家の戸を閉じて居たような日に行われた面白い話であった...
岩本素白 「こがらし」
...卷レ地黒風來二海角一...
大町桂月 「房州の一夏」
...雷鳴り電(でん)ひらめき黒風(こくふう)吹き白雨(はくう)ほとばしる真中(まなか)に立てる浪子は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その怪人の馬蹄が飛ぶところだけ一陣の黒風が条をひいて行くかと疑われて...
吉川英治 「江戸三国志」
...白雨黒風の夜を衝(つ)いていずこともなく消えうせました...
吉川英治 「江戸三国志」
...黒風へ向って前進しだした...
吉川英治 「三国志」
...一夜の黒風に霊帝は崩ぜられてしまった...
吉川英治 「三国志」
...無月黒風の夜はやがて来た...
吉川英治 「三国志」
...黒風(こくふう)白雨(はくう)一今は施(ほどこ)すすべもない...
吉川英治 「三国志」
...侍臣は眠らなかったが一陣の黒風がくると...
吉川英治 「三国志」
...矢はことごとく黒風白沫(こくふうはくまつ)にもてあそばれ...
吉川英治 「三国志」
...四方から石が飛び黒風が捲いてきた...
吉川英治 「三国志」
...例の如く蔕鐘(ほぞがね)を打ち鳴らし黒風を呼んで...
吉川英治 「三国志」
...黒風一陣、北斗は雲に滲(にじ)んで、燦(さん)また滅、天ただ啾々(しゅうしゅう)の声のみだった...
吉川英治 「三国志」
...この黒風白雨(こくふうびゃくう)である...
吉川英治 「私本太平記」
...黒風に翔(か)けまわり...
吉川英治 「新書太閤記」
...山が鳴り谷が吼(ほ)え、黒風、飛葉、つむじとなって、一瞬は何もかも目になど全くとまらない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...で――一陣の黒風(こくふう)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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