...一番古顔は四十がらみの男で...
梅崎春生 「幻化」
...自分は店の婿養子の引立て役の古顔の番頭みたいなものである...
海野十三 「地獄の使者」
...この工場では古顔の工員であった...
海野十三 「地獄の使者」
...町での古顔(ふるがお)だし...
江戸川乱歩 「疑惑」
...古顔と別れの言葉も交わさずに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...今(いま)では女供(をんなども)の中(なか)でも一番(ばん)古顔(ふるがほ)になつてゐる...
永井壮吉 「吾妻橋」
...社員の中でも古顔の一人であるが...
永井荷風 「男ごゝろ」
...文書きの方では古顔なんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日は姉さんに来てもらいましたよ」石原の利助――それは曽て銭形の平次と張り合った御用聞の古顔ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やはり古顔に会うのは恥ずかしい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...新顔古顔の探金者たちが代る代る参加した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...かなりの岡ッ引を部屋に飼っている古顔の密偵とみえました...
吉川英治 「江戸三国志」
...いちばん古顔といわれる目明しの辰――その辰三にちがいなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...――古顔の朱貴を筆頭に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...古顔の学生(がくしょう)たちはすぐからかった...
吉川英治 「源頼朝」
...それらの正風俳句と称する社中では相当な古顔でもあり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...けれど六部では一番の古顔だそうで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...古顔では森田草平...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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