...(八月二十二日青根温泉にて)若さ木米(もくべい)は何時(いつ)も黒羽二重(くろはぶたへ)づくめなりし由...
芥川龍之介 「雑筆」
...黒羽二重づくめになる前に...
芥川龍之介 「雑筆」
...黒羽二重二ツ巴(ともえ)の紋着(もんつき)の羽織の中古(ちゅうぶる)なのさえ...
泉鏡花 「婦系図」
...黒羽二重に三升の紋つけたるふり袖を着(き)て...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...打掛着付とも黒羽二重の無地...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...それは真新しい黒羽二重で...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...黒羽二重の紋服一かさね...
太宰治 「帰去来」
...那須野の黒羽(くろばね)の向うにある雲巌寺(うんがんじ)なども世の塵の至らない別天地だと思ひます...
田山録弥 「談片」
...さあこれへ」黒羽二重の若侍は...
中里介山 「大菩薩峠」
...豊かに坐った黒羽二重の膝も見えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黒羽二重(くろはぶたえ)を絞った白襷(しろたすき)に反映して...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...黒羽二重の薄袷(うすあすわせ)を着流しにしたいいようす...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...黒羽二重の紋服に仙台平の袴を折目高く一着に及んだ...
久生十蘭 「魔都」
...廓(くるわ)に近き裏町を黒羽二重(くろはぶたえ)に朱色の下着...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...黒羽二重(くろはぶたへ)紅裏(べにうら)の小袖(こそで)...
森鴎外 「大塩平八郎」
......
柳田國男 「日本の伝説」
...黒羽二重(くろはぶたえ)の袖は葵(あおい)のかげ紋...
吉川英治 「江戸三国志」
...黒羽二重の衣類に目をつけて...
吉川英治 「剣難女難」
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