...黒棚や簾(すだれ)も新たになり...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...黒棚(くろだな)の一(ひと)ツの仕劃(しきり)を見た...
泉鏡花 「印度更紗」
...黒棚(くろだな)に...
泉鏡花 「印度更紗」
...黒棚(くろだな)に...
泉鏡花 「印度更紗」
...鑑定局という十畳ばかりの室(へや)には、織物が敷詰められてあり、額は二ツ、その一つには静心館と書してあり、書棚、黒棚、ちがい棚などが目苦(めまぐるし)いまでに並べたててあり、床(とこ)の間(ま)には二幅対(にふくつい)の絹地の画、その床を背にして、久佐賀某は机の前に大きな火鉢を引寄せ、しとねを敷いていて彼女を引見したのであった...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...――三ツ鱗(うろこ)の大紋打った素襖(すおう)、烏帽子(えぼし)の奉行の駒を先にして、貝桶、塗長持(ぬりながもち)、御厨子(みずし)、黒棚、唐櫃(からびつ)、屏風箱(びょうぶばこ)、行器(ほかい)など、見物の男女は何度も羨望の溜息をもらしていた...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索