...「此夜(よ)(八)の八を草して黎明(れいめい)に至る...
芥川龍之介 「雑筆」
...人は黎明の雪を踏んで右に左に飛び交った...
石川欣一 「山を思う」
...あの黎明期に於ける混沌の中に...
石川三四郎 「浪」
...黎明(しののめ)の空(そら)を...
薄田淳介 「白羊宮」
...黎々火居は家も人もみんなよかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...……・蝉もわたしも時がながれてゆく風・はなれてひとりみのむしもひとりそれをくれた黎々火君に・草はしげるがままの...
種田山頭火 「其中日記」
...門司駅一二等待合室にて黎々火君を待ち合せ...
種田山頭火 「其中日記」
...黎君は早朝出勤、私はゆつくりして、歩いて長府駅から乗車、途中嘉川で下車、伊藤さんの宅に寄つて少憩、句集を発送する...
種田山頭火 「其中日記」
...これから徒歩で帰らう! 黎君が知つたら...
種田山頭火 「道中記」
...黎明の頃は大気が澄みきっていた...
豊島与志雄 「月明」
...」十黎明(れいめい)ちょうどこの時刻に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いままでとても幾度か幾度か心に黎明はかんじたけれど...
正岡容 「小説 圓朝」
...思えば私は喇叭吹き込みの最終期から電気吹き込みの黎明(れいめい)期にかけて関西のレコード界へ登場活躍していたのである...
正岡容 「わが寄席青春録」
...富みたる人には黎明(しののめ)の冷たい微風となる...
室生犀星 「愛の詩集」
...パトロンの有閑未亡人亜黎子(ありこ)さんの爆発昇天後...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...黎明の薔薇色は何處にも見られなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...若い文化日本の近世的な基礎をすゑた黎明期であつて...
吉川英治 「折々の記」
...黎明(れいめい)と共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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