...畑の玉蜀黍(とうもろこし)の穂が出て...
芥川龍之介 「日光小品」
...玉蜀黍殻(とうきびがら)といたどりの茎で囲いをした二間半四方ほどの小屋が...
有島武郎 「カインの末裔」
...我国では玉蜀黍(とうもろこし)の粉を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一面の唐黍(とうきび)畠だ...
梅崎春生 「幻化」
...「玉蜀黍(たうもろこし)がいつの間にかあんなに高くなつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...玉蜀黍の葉が鳴るは...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...地面(ぢべた)に蹲踞(はひつくば)つて玉蜀黍(たうもろこし)の煙管(パイプ)で脂(やに)くさい煙草をすぱすぱやつてゐるのを見かけた...
薄田泣菫 「茶話」
...自分は玉蜀黍しか食べなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...三源吉は桑と唐黍との間に挾まつた小路を歩いてゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...そうして自由に放恣(ほうし)な太古のままの秋草の荒野の代わりに、一々土地台帳の区画に縛られた水稲、黍(きび)、甘藷(かんしょ)、桑などの田畑が、単調で眠たい田園行進曲のメロディーを奏しながら、客車の窓前を走って行くのである...
寺田寅彦 「軽井沢」
...一人は近景に黍の行列を入れ一人は溝に架つた板橋を使つて居た...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...穗先のざらけた玉蜀黍は何事にもざわ/\と騷ぐのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...蜀黍の垣根に括った竹の端を伐って釘を造ってそうして毛皮を其板へ貼りつけた...
長塚節 「太十と其犬」
...蜀黍が少しがさがさと鳴るように聞えた...
長塚節 「太十と其犬」
...其(その)高(たか)い蜀黍(もろこし)の幹(みき)をぐつと曲(まげ)ては穗首(ほくび)に近(ちか)く斜(なゝめ)に伐(き)つた...
長塚節 「土」
...玉蜀黍の毛をつめては...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...この風呂に入り給えと勧められてそのまま湯あみすれば小娘はかいがいしく玉蜀黍の殻(から)を抱え来りて風呂にくべなどするさまひなびたるものから中々におかし...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...両手の玉蜀黍の実を食べる...
横光利一 「欧洲紀行」
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