...黍団子を半分貰う代りに...
芥川龍之介 「桃太郎」
...水平的な畑にある玉蜀黍(とうもろこし)や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...畑の面積は十七町に過ぎざれど、芋、麥、黍の三作を得て、島民は農のみにて生活するに餘りあり...
大町桂月 「沖の小島」
...これからは貸馬車屋へ往つてそこで玉蜀黍を買つて召(め)し食(あが)るやうにね……」流石に農夫(ひやくしやう)の考へだけあつて一寸面白い...
薄田泣菫 「茶話」
...……赤い月が唐黍の広い葉に射してゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...熊笹と玉蜀黍(とうもろこし)の稈(から)で葺(ふ)いた小舎(こや)がある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...玉蜀黍(とうもろこし)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...黒砂糖よりも寧ろ砂糖黍を何故讃美しないか...
豊島与志雄 「「自然」」
...家(いへ)の後(うしろ)の玉蜀黍(たうもろこし)の畠(はたけ)に吹き渡る風の響(ひゞき)が夜なぞは折々(をり/\)雨かと誤(あやま)たれた...
永井荷風 「すみだ川」
...西の空に見えた夕月がだんだん大きくなって東の空から蜀黍の垣根に出るようになって畑の西瓜もぐっと蔓を突きあげてどっしりと黄色な臀を据えた...
長塚節 「太十と其犬」
...冷気を含んだ疾風がごうと蜀黍の葉をゆすって来た...
長塚節 「太十と其犬」
...雨の大きな粒がまばらに蜀黍の葉を打って来た...
長塚節 「太十と其犬」
...(舊作)三黍の穗は...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...もしそれが本当に出来たての玉蜀黍のお菓子だったら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ただ豆畑や唐黍畑(とうきびばたけ)だけは猛烈に繁茂していた...
堀辰雄 「菜穂子」
...其処がすっかり唐黍畑(とうきびばたけ)になっているのを認めたりしながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...黍山最高只此峰...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...玉蜀黍で製した菓子の名であった(高志路一巻六号)...
柳田國男 「食料名彙」
便利!手書き漢字入力検索