...玉蜀黍(とうもろこし)や燕麦(えんばく)のみのっている山々や...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...黍(きび)の穂も夕づく日...
泉鏡花 「海異記」
...僕が黍の根を引き起し...
岩野泡鳴 「戦話」
...自分は玉蜀黍しか食べなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...祝として黍餅を雑煮として喰したりしに...
関寛 「関牧塲創業記事」
...六波羅畑の玉蜀黍の黒い髯を涼風が渡るのも侘しい...
竹久夢二 「砂がき」
...さうした彼の眼は唐黍の葉に行き桑の葉に行き畑の端の人家の屋根に行き黄色な雲の浮んだ空にと行つた...
田中貢太郎 「海異志」
...その代り秋風が立ち始めて黍(きび)の葉がかさかさ音を立てるころになると世の中が急に頼もしく明るくなる...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...玉蜀黍(とうもろこし)の下葉やコスモスの下葉や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一列に唐黍(もろこし)の茎の立並んだ土地の側面は...
永井荷風 「畦道」
...黍畑のあたりを見ながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...畑のめぐりには蜀黍をぎっしり蒔いた...
長塚節 「太十と其犬」
...草刈籠(くさかりかご)がすつと地上(ちじやう)にこける時(とき)蜀黍(もろこし)の大(おほき)な葉(は)へ觸(ふ)れてがさりと鳴(な)つた...
長塚節 「土」
...わし蜀黍(もろこし)隱(かく)して置(お)く處(とこ)見出(めつけ)あんすから...
長塚節 「土」
...蜀黍畑お背戸の 親なしはね釣瓶海山(うみやま)千里に風が吹く蜀黍(もろこし)畑も日が暮れた鶏 さがしに往かないか...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...サイパンにいるときは砂糖黍畑の監督だった...
久生十蘭 「母子像」
...器械(きかい)の上の方からどんどん乾(かわ)いた玉蜀黍(とうもろこし)をほうり込(こ)みました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...牛乳一合を火にかけて砂糖を大匙一杯半入れて沸立(にた)てて別に玉蜀黍(とうもろこし)の粉(こ)即ちコルンスタッチがあれば大匙二杯位...
村井弦斎 「食道楽」
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