...日夜杯(さかずき)に親みながらさらに黄白(こうはく)を意としなかった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...監督教会は英国が世界を掠奪せんがための機関にしてその信徒は黄白(こうはく)のために使役せらるる探偵なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...紅紫黄白(こうしこうはく)...
田中英光 「オリンポスの果実」
...巫臣は莫大な黄白を散じて...
中島敦 「妖氛録」
...臺地(だいち)の畑(はたけ)は黄白(くわうはく)相(あひ)交(まじ)つて地勢(ちせい)の儘(まゝ)になだらかに起伏(きふく)して鬼怒川(きぬがは)の土手(どて)に近(ちか)く向方(むかう)へ低(ひく)くこけて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...黄白(きじろ)い四角い顔の...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...こんなふうにばかりして生きて来たんです! ……どうせあたしは黄白混血児(ユウラジアン)さ! どっちみち...
久生十蘭 「キャラコさん」
...黄白色服の可憐な姿だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...個人の謝志を些少(さしょう)なりとも黄白(こうはく)の形でポケットする警官はあるまい...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...「老(ヒネ)タル栗ヲ用ヰ殻ヲ連ネテ晒乾シ稍皺バミタル時臼ニ搗(ツ)キテ殻及シブ皮ヲ去レバ則チ内黄白色ニシテ堅ク味甜ク美ナリ或ハ熱湯ニ浸シ及ビ灰ニシテ軟キヲ待テ食フモ亦佳シ或ハ食フ時一二顆ヲ用テ掌ニ握リ稍温ムレバ則チ柔ク乾果ノ珍物ト為ス也以テ嘉祝ノ果ト為スハ蓋シ勝軍利(カチクリ)ノ義ニ取リ武家特ニ之レヲ重ンズ」(漢文)と書いてあるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...笑面黄白色の身相...
南方熊楠 「十二支考」
...大枚の黄白を掛て出した者...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...著花黄白両種...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人は黄白(こうはく)の前には...
山本周五郎 「青べか物語」
...またそれに支払う黄白(こうはく)も持たない」「私は代償などは求めません」と六郎兵衛はくいさがった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...実は黄白(こうはく)消長の関鍵(かんけん)であり...
横光利一 「上海」
...武家の音物(いんもつ)や黄白(こうはく)を収入とするのが...
吉川英治 「新書太閤記」
...紅黄白紫のハンケチがいつも平土間(ひらどま)を埋めてい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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