...日夜杯(さかずき)に親みながらさらに黄白(こうはく)を意としなかった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...監督教会は英国が世界を掠奪せんがための機関にしてその信徒は黄白(こうはく)のために使役せらるる探偵なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...紅紫黄白(こうしこうはく)...
田中英光 「オリンポスの果実」
...他の連中へもそこばくの黄白(こうはく)を撒いて「どうぞ宜(よろ)しく」とやった...
谷譲次 「踊る地平線」
...春ならば黄白の菜の花薫る上野の盆地遠く展けて...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...夏来れば栗の花が黄白く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...中央に八葉の蓮華を模した黄白の泥で塗った火炉があり...
直木三十五 「南国太平記」
...顏色の黄白を區別せざるを明確にした...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...」思うに「二十世紀の最大問題はそれ殆ど黄白人種の衝突か...
中島敦 「斗南先生」
...黄白の幟(し)を目ざして襲いかかった...
中島敦 「李陵」
...臺地(だいち)の畑(はたけ)は黄白(くわうはく)相(あひ)交(まじ)つて地勢(ちせい)の儘(まゝ)になだらかに起伏(きふく)して鬼怒川(きぬがは)の土手(どて)に近(ちか)く向方(むかう)へ低(ひく)くこけて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...青年子弟の何らの定見もなくしていたずらに黄白万能主義(こうはくばんのうしゅぎ)を信奉するの弊(へい)とを戒(いまし)めた...
夏目漱石 「野分」
...黄白術相和...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...またそれに支払う黄白(こうはく)も持たない」「私は代償などは求めません」と六郎兵衛はくいさがった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...実は黄白(こうはく)消長の関鍵(かんけん)であり...
横光利一 「上海」
...即ち黄白の二種にして...
横光利一 「上海」
...山面を遠くから雲のやうに白く棚曳き降りて來た獨活(うど)の花の大群生が、湖面にまで雪崩れ込んでゐる裾を、黄白の野菊や萩、肉色の虎杖(いたどり)の花、女郎花と、それに混じた淡紫の一群の花の、うるひ、薊(あざみ)、龍膽、とりかぶと、みやまおだまき、しきんからまつ、――道はだんだん丈なす花のトンネルに變つて來る...
横光利一 「榛名」
...武家の音物(いんもつ)や黄白(こうはく)を収入とするのが...
吉川英治 「新書太閤記」
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