...韓国の黄浦江は、釜山と黄海をつないでいます...
...今時分は船の中で黄海あたりを渡航中でせう...
石川三四郎 「浪」
...東亜の空にはびこる暗雲の乱れそめては、黄海波荒く、残艦哀れ旅順の水寒き影もさびしき故国の運命(さだめ)に、君は起(た)ちにき、み神の名を呼びて――亡びの暗(やみ)の叫びの見かへりや、我と我が威に輝やく落日の雲路しばしの勇みを負ふ如く...
石川啄木 「詩」
...名にしおふ黄海の王者...
石川啄木 「詩」
...黄海や東シナ海へ敵を迎え撃つ...
海野十三 「空襲下の日本」
...君は黄海道のほうはあんまり知らないようだねえ...
林不忘 「安重根」
...黄海の勇将は西比利亜(さいべりあ)の横断者と話し...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...一艦のほか月に白(しら)める黄海の水あるのみ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...月白うして黄海、物のさえぎるなし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...北の方(かた)黄海の水...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼とひとしく黄海に手負いし彼が乗艦松島の修繕終わりて戦地に向かいしと聞くほどもなく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...良人は今黄海にあり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...黄海の水あせぬともこの戌陷るべからずと心竊に驕りしに...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...あなたは黄海の浪を見たであらう...
横瀬夜雨 「女子文壇の人々」
...黄海に面した貔子窩に遊ばうとしたが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...玄海にさしかかるとき船を追ふ小雨も人の泣くごときかな黄海の船中にて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...黄海のうねりの上の大船(おほふね)に花田の大人(うし)と語る初夏友の名も我名もひろし空をさへ行くべきどちが大海(おほうみ)を行く大連に留ること...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...黄海は日本の駆逐艦(くちくかん)のマストが見える...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
...黄海を越えてわが風光明媚な内海にはいって来た時に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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