...「三種の味噌」は、味噌の中でも福島県で作られる白味噌、赤味噌、黄味噌の三種類を指す...
...四種の味噌は、三重県の津市を中心に作られる味噌の種類で、赤味噌、白味噌、黄味噌、甘口味噌の4種類があります...
...大きな黄味のある真珠を綴つた紐は――其色の美しさは殆ど彼女の頸に匹敵する――彼女の胸の上にたれてゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...黄味も二つわけにして兄弟へ……萎(しお)れた草に露である...
泉鏡花 「瓜の涙」
...やゝ黄味を帶びたる白色の外には...
大町桂月 「獨笑記」
...患者が人の物を食っているのを見て、柵(さく)のなかの猿のように、肉の落ちた頬をもがもがさせて、泣面(べそ)をかくほどに食欲が恢復(かいふく)して来たのは、院長からやっと二粒三粒の米があってもさしつかえのないお粥(かゆ)や、ウエーファ、卵の黄味の半熟、水飴(みずあめ)などを与えてもいいという許しが、順に一日か二日おいては出るころであったが、その以前でも飲食物その他何によらず、患者はおそろしく意地が曲っていた...
徳田秋声 「黴」
...そのとき私たちはやうやく黄味のあせてゆくお月様をあふいで兎の歌をうたふ...
中勘助 「銀の匙」
...この黄味(きいろみ)の強い赤い夕陽(ゆうひ)の光に照りつけられて...
永井荷風 「深川の唄」
...黄味のしんはジャリリ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...黄味の直径三十三粍(ミリ)...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...襟飾もいくどか洗いざらして黄味がつき...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...地体(じたい)が黒い膚(はだ)の色は蒼褪(あおざ)めて黄味さえ帯び...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...岩角を越える黄味をおびた白い腹は...
本庄陸男 「石狩川」
...大理石のような黄味を失わなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...市場(あすこの目白の角の)で午前中うりますが(一人に百匁)黄味があのいい匂いの代りに妙ににおうので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最初生牡蠣を乾(かわ)いた布巾(ふきん)の上へ載(の)せてよく水を切って深い皿へ玉子の黄味ばかり溶(とい)て牡蠣をその中へ入れて掻(か)き廻すのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...産(う)みたての玉子を中の黄味が動かないようにそうっと横に持って来てその中へ置いて少しも手を付けずにおくと一年過ぎても腐らんといいます」妻君「早速そうしてみましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...黄味(きみ)を刻々にふくらがしてゐるやうで...
室生犀星 「神のない子」
...あるいは黄味や白味に変化する...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...〔無題〕黄味がかつた白い睡蓮...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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