...これは多かれ少なかれ知覚を麻痺させる成分の量によっている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...荒くれた自然の中の姫君なる亜麻の畑はやがて小紋(こもん)のような果(み)をその繊細な茎の先きに結んで美しい狐色に変った...
有島武郎 「カインの末裔」
...麻のようにみだれた...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...麻痺していた末梢(まっしょう)の神経が働き始めた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...髪は績麻(うみそ)をつかねたような翁が来て...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...そうして橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)らの事件にひどく神経を刺激された...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...麻布六本木のカッフェで、白いエプロンこそ着けていたが、いかにもいなか娘らしい、初めて会った妻の姿、妙義山の山上で、深い山霧に包まれながら、初めて口づけした妻の姿、麻布宮村町の、あの崖下の妻の下宿で、褥(しとね)をともにした妻の姿...
外村繁 「夢幻泡影」
...天下は麻の如く乱れて四隣みな強敵だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...麻布二本榎(あざぶにほんえのき)の寺前の貸家に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菊細工はまだ麻布の狸穴坂の兩側を本場にした頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...麻布の奥にあるそのホテルへ向った...
堀辰雄 「菜穂子」
...さらに一種の麻痺に悩まされて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...鮓(すし)を圧す石上に詩を題すべく緑子の頭巾眉深(まぶか)きいとほしみ大矢数(おほやかず)弓師親子も参りたる時鳥歌よむ遊女聞ゆなる麻刈れと夕日此頃(このごろ)斜なる「たり」「なり」と言わずして「たる」「なる」と言うがごとき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...麻痺剤のお蔭で多少の苦痛を減じて居る時は...
正岡子規 「病牀六尺」
...自分の想像を麻酔させることに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同国耶麻(やま)郡の明戸(あけと)村も同時の改称で旧名は悪戸である...
柳田國男 「地名の研究」
...水夫は甲板勤務のときに麻裏草履をはくので...
山本周五郎 「青べか物語」
...清七はあるだけの麻繩と...
山本周五郎 「さぶ」
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