...見わたすかぎり氷の原の...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...四里もある草木(そうもく)あるいは石の原などをひと目に見わたすと...
伊藤左千夫 「河口湖」
...そして前のほうは、見わたすかぎり、はてしもない大海原です...
江戸川乱歩 「大金塊」
...一同が静粛にして休息している様子を見わたすと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...海の方を見わたす...
鈴木三重吉 「千鳥」
...最初の一週間は池を見わたすたびにそれが山の中腹の高いところにある山上湖で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...湖の西のはじから見わたすと...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...杉や榎や欅などの大木が立ちならんだ崖のうへから見わたすと富士...
中勘助 「銀の匙」
...見わたすかぎりの熔岩の原である...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...向岸に見わたす広い一構(ひとかまえ)が...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...板塀で囲われた広い原は、見わたすかぎり、残骨累々たる飛行機の墓場で、エンジンにロープを巻きつけ、キャタピラが木の根ッ子でもひき抜くようにして一角へ集めるあとから、山のようなスチーム・ローラーが潰して歩く...
久生十蘭 「春雪」
...しかし、見わたすかぎり、波また波の水平線のむこうまでつづく大遠征隊...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...天地の間、見わたすかぎり、心を傷ませてゐるのは風来の壮士(わたし)ひとりであるかのやうな島の真昼時である...
牧野信一 「浪曼的月評」
...見わたすかぎりヒースやえにしだのほか...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...両側(りょうがわ)には見わたすかぎり家が建(た)てこんでいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...見わたす限り人影もなかったのに...
山本周五郎 「青べか物語」
...堂下の見わたすかぎりな地に...
吉川英治 「私本太平記」
...人生と文化との広濶(こうかつ)な海面を見わたす能力が当時の男にあったとすれば...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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