...麹町三丁目あたりでウンといったら...
石川欣一 「山を思う」
...ついで俥で麹町署へと護送された...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...やがて正造の引致されたのは麹町警察署だという知らせがあった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其頃麹町(かうぢまち)の中六番町に速成学館といふ小さな私立学校があつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...東京の地勢はかくの如く漸次(ぜんじ)に麹町四谷(よつや)の方へと高くなっているのである...
永井荷風 「日和下駄」
...これに反して麹町から四谷を過ぎて新宿に及ぶ大通...
永井荷風 「日和下駄」
...電車の馳(は)せ行く麹町(こうじまち)の大通りには...
永井荷風 「深川の唄」
...山の手は麹町(こうじまち)かね...
夏目漱石 「草枕」
...麹町平河町の御用聞で...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それとも母の居ない麹町の子供達か...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...オギョウ支那の名は鼠麹草でキク科に属する...
牧野富太郎 「植物記」
...麹町の万長亭の中入りを勤めるだけのことだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...その翌朝九時麹町の宅で腹痛がはじまり...
三浦環 「お蝶夫人」
...別に粟を蒸し麹と混合せ桶へ薄く引並べその上へ塩鰯を並べまたその上へ粟を引きまたその上へ鰯を並べ何重にもかくの如くにして軽き押しをなし一週間位経れば食し得べし...
村井弦斎 「食道楽」
...麹屋は古くから船岡で醸造を営んでいたし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...該自動車が犯人の潜伏せる麹町区土手三番町旧浸礼(しんれい)教会に到着したる時は...
夢野久作 「暗黒公使」
...少女誘惑ラムプ団麹町に二つあった団体の中(うち)の一つは...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...麹(かうじ)の様な黴(かび)とが積つて居る...
與謝野寛 「蓬生」
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