...麹町八丁目近くまで歩いた頃であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...麹町(こうじまち)高級アパートの明智(あけち)探偵事務所へ...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...僕は三谷房夫というものです」それを聞くと、追手に加わっていた、麹町署の巡査が、びっくりして声をかけた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...麹町区内のとある大通りを...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...麹町(こうじまち)の探偵事務所のちかくの...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...麹町のR倶楽部でその作品展覧会を開いたことがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...「麹町...
太宰治 「正義と微笑」
...以前の如く麹町(こうじまち)の某英学塾に通い...
田山花袋 「蒲団」
...麹町(こうじまち)の三か所に相次いで三度に火を発している...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...麹坊派(きくぼうは)の文士画家一時競つて魚清の娘お清を挑(いど)む...
永井荷風 「桑中喜語」
...……君は?」「私は四日前に台北から上京いたしまして只今は麹町〈南平ホテル〉に泊っております...
久生十蘭 「金狼」
...あわてて麹町一丁目の詰番所傍(わき)の空地(あきち)へ引込んで葭簀(よしず)で囲ってしまい...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...麹町の二松學舍へ通つて作文問題の用意のために改めて漢文と國文に身を入れようとした...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...私の麹町の家も去年の五月二十五日に丸焼けになりましたが...
三浦環 「お蝶夫人」
...翌日その茄子を出して今の塩水の中へ麹(こうじ)を五合に芥子を二合五勺溶いて入れて瓶(かめ)の中へその水で茄子を漬け込んでよく攪き混ぜてよく夷(なら)して紙を一枚載せて上等の酢をその紙へ振りかけます...
村井弦斎 「食道楽」
...其の稿料で大崎村の諸払(はらひ)の滞(とゞこほ)りやら麹町の新居の敷金やら引越料やらを辛(やつ)と済(すま)す事が出来た...
與謝野寛 「執達吏」
...麹町にある彼女の経営している店に電流を通じて...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
...麹町の通りからは四谷へぬけ...
和辻哲郎 「地異印象記」
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